2025年3月の記事一覧
【SSH】英語研究発表会に向けて
令和7年6月7日(土)、東松山市民活動センターにて令和7年度英語研究発表会が開催されます。
理数科の生徒たちは、2月に行われた生徒研究発表会で発表した研究成果を英語で発表します。
今回、新たに松山高校に着任されたALTのマイケル先生に、英語発表の指導をしていただきました。
生徒たちにとって、英語での発表はもちろん、指導を通じたコミュニケーションの経験も貴重な学びとなります。
【SSH】SSH全校発表会
3月21日(金)松山高校体育館でSSH全校発表会を行いました。
2月に行われた生徒研究発表会から、以下の4つの研究を発表しました。
理数探究Ⅱ:「ホイッスルの玉による周波数の違い」
総合的な探究:「服について」
生物部:「アメリカツノウズムシが忌避する刺激の選択」
物理部:「Pythonista3を用いたiOS上での開発」
この発表会を通じて、理数科の生徒が行っている理数探究の取り組みを普通科の生徒全員に共有する機会となりました。また、2年生の総合的な探究の発表を1年生が聞くことで、次年度の探究活動への意識を高める貴重な場となりました。
今後も探究活動を通じて、学びを深めていきます。
生徒の感想(全校生徒に取ったアンケートより一部抜粋)
・2年生のやっていることが分かっていい目標になった。
・どの発表も実験やアンケートをして表やグラフが多く分かりやすかったので、自分たちの総合的な探究にも生かしたいと思いました。
・2年生の発表は探究心が強く、発表は聞いている人にもわかりやすく、言葉の意味なども説明してあり、見習うところがたくさんありました。やはり探究活動において自分自身が好きで興味があることをするのが一番いいのだと改めて思いました。
・全ての発表が根拠に基づいていてすごく理解しやすかったです。
・身近にあるちょっとした疑問を、こんなに面白く検証することができるなんてすごいと思いました。
・自分の知らない話が多く、おもしろかった。
・内容は難しくて理解できないものが多かったが、スライドの構成や作り方は分かりやすかったです。
・難しいけど面白そうな探究で、来年のモチベーションになった。
・専門的な用語が使われていてむずかしいところもあったが、詳しく調べてまとめていたので、面白かった。来年の探究活動にも生かしたいです。
・様々な視点からいろいろなことを調べていて分かりやすくまとめられていたため理解でき、自分のこれからの考え方の基にすることが出来た。
・文系の私でも興味をそそられるものがあった。特に最後のiOSでのプログラミングをするというものは前提知識がない私でも楽しんで聞けた。
・論理がしっかりしていて、研究の流れが分かりやすかった。疑問を明確に持ち、解決するためには論理をたてることの楽しさを知った。
・こんなに身近にも自分の全く知らないことを研究している人がいるんだなと思った。
・普段SSHが何をしているのか知らなかったので、知ることが出来て良かった。
・自分が探究したものと全員違っていて、新たな発見が出来ました。今後、疑問に思ったことを調べようと思うきっかけになりました。
【理数科】ALDH2遺伝子の多型解析実験
3月17日(月)理数科1年生を対象にALDH2遺伝子の多型解析の実験を行いました。
この実験は、かずさDNA研究所が主催する実験教材貸出事業で実施しました。
ALDH2遺伝子の多型解析では、自分の口腔粘膜細胞からDNAを取り出し、PCR法とアガロースゲル電気泳動によりアルコールの分解に関わるALDH2(アルデヒド脱水素酵素)遺伝子を解析し、お酒に強い体質か、弱い体質かが分かります。
マイクロピペットの操作を学んだ後、実験スタートです。
まずは、綿棒で口腔内粘膜の細胞を採取します。
綿棒をPBS(ナトリウム、カリウム、リン酸などからなる体液に等張な液)の入ったマイクロチューブに入れて細胞を落とします。
遠心分離器で回転させて、細胞が取れているか確認します。
担任で理数科OBの竹内先生が、実験の見学に来てくださいました。
マイクロピペットを使い細胞が入っているPBSから10µとり、細胞溶解液に入れブロックインキュベータで加熱します。
マイクロピペットを使いチューブから10µl取ったら細胞抽出液に入ます。
抽出液に入れたらタッピングをして、抽出液をPCR反応液に入れます。
これをPCR装置(サーマルサイクラー)にセットし、お酒に強いか弱いかが判別できる塩基配列を増やします。
増幅されたDNAをサイズマーカーと共にアガロースゲルにいれます。
電気泳動したものをトランスイルミネーターで確認します。
すべての生徒の実験がうまくいき、結果を確認することができました。
一般に、日本人のALDH2遺伝子の多型は、お酒に強いタイプが約50%、中間のタイプが約45%、弱いタイプが約5%の割合で分布していると言われています。
結果を確認した生徒たちからは、
「思っていたのと違った!」
「俺は5%だった!弱いもの同士、大人になったら一緒に飲みに行こうな」
といった声が上がり、大いに盛り上がっていました。
ただし、実験操作のミスなどの影響もあるため、今回の結果はあくまで参考程度と考えるべきです。また、お酒に強い・弱いこと自体に優劣はなく、生物にとって多様性があることが重要です。
今回の実験を通して、自分の体質を知るとともに、遺伝子やその多型について考えるきっかけになればと思います。
生徒の感想 側隼太朗(鶴ヶ島市立西中学校出身)
今回の講義では、DNAについてや遺伝子組換、バイオテクノロジーについて深く学びました。
他にも、自分のDNAから自分がお酒に強いのか弱いのかを検査しました。自分の親はお酒に弱いので、自分もお酒に弱いのだろうなと思いましたが、検査結果は自分はお酒に強いことが分かりました。
予想外の結果がでてとても驚きましたが、とても楽しい講義でした。今まで自分のがどのようなものか考えたこともなかったので、とてもためになりました。機会があれば、またDNAの講義を行ってもらいたいです。この度はかずさDNA研究所の皆々様とても楽しい講義をありがとうございました。
【理数科】NHKディレクター 三浦さん講演会
3月6日(木)理数科卒業生で、NHK コンテンツ制作局 第2制作センター科学 ディレクターの三浦博樹さんをお招きして理数科特別講義を実施しました。
三浦さんは松山高校卒業後、筑波大学生命環境学群 生物学類 卒業、筑波大学 生命環境科学研究科 生物科学専攻 修了後NHKに入局しました。
NHKスペシャル「氷 その神秘の世界 ~映像詩 天塩川~」のディレクターを担当、現在はNHK第2制作センター 科学ジャンルで「あしたが変わるトリセツショー」などの番組制作に携わっています。
今回は「科学」の視点で自分だけの世界を創る というタイトルで、理数科の生徒たちに将来の夢や目標について、ご自身の経験をもとにお話しいただきました。
生き物、特にペンギン好きの三浦さんは「NHKなら南極でペンギンの取材ができるかも!」と考え、NHKに入局したそうです。
そして「さわやか自然百景」や「ネコが選ぶ!アニマル動画グランプリ」などの番組制作を通してディレクターの仕事を紹介していただきました。
NHKスペシャル「氷 その神秘の世界~映像詩 天塩川~」では100日間、極寒の天塩川に通い続け、川の水が凍る現象について、研究者も見たことのない新発見を映像に収めるまでの過程について詳しくお話しいただきました。
生物専攻だった三浦さんは、このNHKスペシャルを制作するにあたり、氷に関する論文を100本以上読み、大学の教授に取材も重ねながら番組を作り上げたそうです。そして新発見の撮影に成功したのは、偶然かもしれないが、徹底的に準備しつくしたからこそ巡り合えた「セレンディピティ」だったと話してくれました。
三浦さんご自身は「科学」の視点を持ち続け、その世界を映像作品で創り出したい、と自身の想いを語られた後、高校生たちに向けて「自分を表現する手段は何なのか、ゆっくりと考えて欲しい」というメッセージをいただきました。
また、「あしたが変わるトリセツショー」で三浦さんがディレクターとして制作した「コーヒーのトリセツ」を紹介した後、男子校出身者が大学に行って困ることあるあるとして
女の子とどう接していいか分からない…
ということが多々あります。
そこで「恋愛の取扱説明書」についてお話いただきました
この「恋愛のトリセツ」では話しかけ方・話題・デートへの誘い方などを、実際に番組制作の際にいろいろな人に取材をすることも多い三浦さんならではの経験をもとに、実践を交えて紹介していただきました。
この話題になると、教室の雰囲気が一変し、生徒たちの目が一層真剣になっていたのが印象的でした。
そして最後に自分でしか気づけない「根拠」を持つのは大変なことだが、だからこそ「根拠のある自信」を持つことは価値があること、それを身につけて欲しいというメッセージをいただきました。
講義後は、映像制作部との座談会や新聞部の取材にもご協力いただきました。
映像制作部座談会
新聞部取材風景
長時間にわたり、貴重なお話をありがとうございました。
生徒の感想 金澤祐輝 (鶴ヶ島市立藤中学校出身)
理数科のOBで現在NHKのディレクターを務めている三浦先輩が 、理数科の1年生に対して、 三浦先輩ご自身が制作してきた作品についてや、 高校を卒業してからの進路についてなどのお話を伺いました。
また、三浦さんが撮影の立案、 監督をされたNHKスペシャルの撮影秘話をお聞きすることができ 、質疑応答では、 なぜ生物の発生学を専攻していた三浦さんがNHKに入社するよう になったかなど、貴重なお話がたくさん聞けました。
理数科のOBに直接お話を伺う機会があまりなかったため、 質疑応答では質問が多く飛び出しており、 今後の学校生活において、 大きく意義のあるものになったと思います。
私は、映像制作部に入部しており、 理数科に向けての講義とは別に、 映像制作部だけでもお話を伺うことができました。 映像を見る視点ではなく制作する側の視点で質問をすることができ ました。理数科として、 また映像制作部としてとても貴重な体験ができたと思います。
【SSH】ノーベル物理学賞受賞者講演会
3月10日(月) 所沢北高校で開催されたノーベル物理学賞受賞者講演会に松山高校生徒21人が参加してきました。
参加は任意にもかかわらず、予想以上の人数が集まり、生徒たちの高い意欲が感じられました。
講演会は英語で行われましたが、全員にイヤホン付きの通信機器が配布され、同時通訳を通じて講義を聞くことができました。
ノーベル賞受賞者に直接質問できる貴重な機会とあって、講演後の質疑応答も活発に行われました。
生徒の感想 齊藤隆司 (熊谷市立吉岡中学校出身)
所沢北高校で行われた、ノーベル物理学賞受賞者のウィリアム・ダニエル・フィリップス教授による講義に参加しました。
演題の「時間、アインシュタイン、そして宇宙で最もクールなもの」の通り、時間と原子の関係や、原子の動きと温度の関係について詳しく講義してもらいました。
実際にフィリップス教授の話しを聴いてみて、自分の研究で今までの世界を変えるようなことをする人が、やはりノーベル賞を受賞するのだと実感しました。また、全体を通して難しい言葉もたくさん出てきましたが、スライドの図やジェスチャーによって理解するのを助けてくれました。このことは、これからの理数探究でのプレゼンテーションの参考になりました。そして、フィリップス教授が言っていた「新しいことへの挑戦」をこれからの学校生活で意識していきたいと思いました。
新2年生用「特別松高塾」
新2年生向けに、「特別松高塾」を開講します。
部活動との両立が比較的できる時間帯に設定しています。
よいスタートがきれるよう、積極的に受講しましょう。
詳細はコチラ
↓↓↓
一年生 探究発表
普通科クラスが探究の発表を行いました
1年間かけ
テーマの選出
調べ学習
まとめ方
発表の仕方
などを学んできました
グループ代表→クラス内発表→
クラス代表の発表という運びになりました。
大きな体育館ステージで数百人を前に発表するのはそうそうないことで
いい経験になったと思います
【新聞部】文系号vs理系号はじまる!
チーム文系と理系に分かれて、
恒例の文系号・理系号の作成がはじまりました。
文系は、MMJプロデュース公演『しばしとてこそ』/武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部
理系は、カメラと写真のワールドプレミアショー「CP+( シーピープラス)」/川越建築安全センター
からスタート!
このあとも自分たちでアポをとった取材がつづきます。
高校生は、本人の知らぬ間にぐんと成長していきます。
#青春のギフト031
■新聞部のページもよろしくお願いします!(全国報告しました)
https://matsuyama-h.spec.ed. jp/ 072a1b32215167fd4f57c5caf0ecbc 23