松高日誌

2023年6月の記事一覧

【生物】遺伝子導入実験

 3年生、生物の選択クラスで、pGLOバクテリア遺伝子組み換えキットを使った、遺伝子導入実験を行いました。

生徒の感想  (3年6組  滝澤樹乃  行田市立西中学校出身)

 今回は2日間にかけて遺伝子組み換えの実験をしました。この実験は、故意に、大腸菌が持っていない遺伝子を取り込ませ(遺伝子導入)、その新しい遺伝情報を大腸菌内で発現させるというものです。

 遺伝子組み換えは、世の中に存在しない生物を生み出すので、取り扱いがとても重要です。言葉で表すとすぐできるように感じてしまうでしょう。実際は、50分でやるのは難しく、いかに班員で協力してスピーディーに取り組むことが大切かを実感しました。

 また、今回は初めて少量の液体を測り取りました。まだまだ使ったことのない器具もあるので、今後の実験で新しいことをやるのが楽しみです。

 

 

この実験では、生物発光するクラゲのGFP(紫外線を当てると、鮮やかな緑色の光を発するタンパク質)の遺伝子を専用の大腸菌に取り込ませ、GFPを持つ大腸菌(紫外線を当てると緑色に光る大腸菌)を作り出します。

最初に机や手を消毒します。

専用の大腸菌を培養したプレートより大腸菌をチューブに取ります。

つぎに、pGLO(GFP遺伝子を含んだプラスミド)溶液からプラスミドを取り大腸菌に加えます。(+DNA)

この時、コントロールとしてプラスミドを加えないものも用意します。(ーDNA)

氷上で10分ほど静置した後、42℃のお湯に50秒間付け、氷上に戻し2分間静置します。(ヒートショック)

そのあと大腸菌の栄養となるLB培地を加え10分ほど室温で放置します。ここで大腸菌はプラスミドを取り込んでいるはずです。

その間に、プラスミドDNAに紫外線を当てて光るかどうかの確認をしました。

DNAだけでは緑色に光りません。

遺伝子導入した大腸菌と、導入していない大腸菌を寒天培地のプレートにまき、ひとまとめにして37℃で一日培養します。

次の日、培養したプレートを取り出し、観察します。

UVライトボックスに入れて、覗くとGFP遺伝子が発現したものだけが、緑色に光っています。

△左上と右下のプレートは、遺伝子導入をしていないもの(-DNA)、左下と右上は遺伝子導入をしたもの(+DNA)です。左下のプレートだけが、GFPを作り緑色に発光しています。

最後に机と手を消毒し、使用した器具なども滅菌して処分します。バイオハザードを起こさないために!

期末考査5日前!

創立100周年事業の一環で自習室棟が現在は内装の改修工事中のため、松高記念館1階の会議室を仮の自習室として利用しています。図書館や教室でも自習している生徒もいます。特に3年生はこの考査の成績が、学校推薦型選抜や総合型選抜にも影響することになるので気合いがはいっているようです。 頑張れ 松高生!

【物理部】ゲーム発表会

 6月20日(火) 物理部ゲーム班がゲーム発表会を行いました。

 

いつも気軽に遊んでいる「ゲーム」ですが、自分たちで作ってみると、いかに複雑なプログラムで動いていたのかが分かります。生徒たちが作ったゲームは、とても作り込んだものがあったり、単純ですがアイデア勝負で楽しめるものがあったりと、作った人の個性が見られるものばかりでした。

今後、これらのゲームは文化祭に向けてさらに作り込まれていきます。9月2~3日の文化祭の時には、ぜひ物理室に来て生徒たちが作ったゲームを楽しんでください!

 

生徒の感想 小林亮太(深谷市立花園中学校出身)

6月20日に物理部内でのゲーム発表会が行われました。今まではUnityというゲーム制作ソフトで作成したゲームだけで行ってきましたが、今回はUnityよりも簡単にゲームが自作できるcratchというソフトも用いました。ゲーム制作において大切なのは自分が楽しいのはもちろんですが、他人を楽しませるような内容を心がけることが一番だと思っています。それは自作ゲームのプレゼンも同じで、どれだけそのゲームに引き込めるかが重要です。自分は今回、自分のゲームにPVをつけて発表するという前代未聞のことを行いました。作成したときは不安がありましたが、当日にみんなが楽しんでみてくれていた感じがあったので良かったです。もちろん魅力的なゲームがたくさんありました。今回のゲーム発表会でPVブームが来たら面白いですね(笑)最後になりますが、ゲームは作るのも遊ぶのも遊んでいる友達を見るのも楽しいものなので、そのことを忘れずにこれからも一生懸命創れたら良いと思っています。

【地学基礎】火成岩の分類と密度測定

 地学基礎の授業で、火成岩についての実験を行いました。火成岩はマグマが冷えて固まった岩石であり、急激に冷え固まってできた火山岩と、ゆっくりと冷えて固まった深成岩に分けられます。

 いくつかの火成岩を肉眼観察で分類しその特徴をつかみ、それらの岩石の密度を測定し、密度と地球内部の構造を考える実験です。

生徒の感想  (2年 1組 芦原漣  坂戸市立住吉中学校出身)

 ルーペを使い、火成岩に光沢があるかどうかを基準として火山岩と深成岩に分類した。そして同じ岩石組織のグループ内で色調の順(黒っぽいものから白っぽいもの)に並べた。

 火成岩の密度測定では、アルキメデスの原理を利用し、形のバラバラな岩石の体積を求めることができた。今回の密度測定の結果から、地球の層がどのような岩石に近いのかが分かりおもしろかった。また実際に岩石にさわることで特徴をよく知ることができた。

 

 

まずは、6種類の火成岩の岩石標本(岩石の小さい塊)をルーペでよく観察します。岩石の組織から火山岩と深成岩に分類し、色調からさらに岩石を特定していきます。

次に岩石の密度を測定します。それぞれの岩石とボルト(鉄の塊)の重さを測り、アルキメデスの原理を利用して、それぞれの岩石とボルト(鉄)の体積を測ります。重さと体積から密度を計算します。

中には、水に入れると気泡が出てくる岩石もありました。こういった岩石は、隙間が多く、密度は小さいと予想できます。

地球の内部は地球表面から 地殻上層部・地殻下層部・上部マントル・核 と層状構造をしています。それぞれの層の平均密度と、今回測定した深成岩と鉄などの密度とをくらべ、それぞれの層はどの岩石に近いかを考察しました。

手元の岩石から、地球の内部を想像できる機会となりました。

【書道部・新聞部】総文祭壮行会

書道部・新聞部「2023かごしま総文」へ

6/20火 埼玉会館大ホールにて、
第47回 全国高等学校総合文化祭の壮行会がありました。

今年の全国大会「2023かごしま総文」には、
松高から【書道部】【新聞部】が出場します。

鹿児島で「松高魂」を見せてきますので、 応援のほどよろしくお願いします。

■新聞部のページもよろしくお願いします!
https://matsuyama-h.spec.ed. jp/ 072a1b32215167fd4f57c5caf0ecbc 23

【生物基礎】カタラーゼの実験

 1年生の生物基礎では、酵素の最適温度・最適pHを調べる実験を、ネットや教科書・資料集などの資料を基に自分たちで組み立てて行う実験をしています。今回は1年6組にお邪魔しました。

 

生徒の感想  (1年6組  江原颯太  深谷市立川本中学校出身)

 カタラーゼの最適温度、最適pHを調べる実験で、酸性・アルカリ性・中性の液体に過酸化水素水を加えてから液温を0℃・20℃・40℃・70℃にし、そこに肝臓を加えてカタラーゼの反応を見た。私たちは、今回のような実験は高校生となって初めて行いました。中学とは違い、手順や必要な道具など詳細なことは、自分たちで調べたり考えたりしなければなりません。私たちの班では、過酸化水素水を加えるのを忘れてしまったり、試験管の数が足りないなどハプニングもあったが、この実験を通してカタラーゼは中性でヒトの体温位が最も活発に反応することに気づけました。

 

 

実験の前に実験計画を班で話し合い、実験計画書を提出します。

 試料は肝臓に含まれるカタラーゼを使います。カタラーゼがどんな酵素か調べ、”カタラーゼが熱で失活することを調べる実験”と、”カタラーゼの最適pHはほぼ中性であることを確認する実験”を考えます。

 使用する器具や薬品、装置も用意してあるものから、必要な数を自分たちで考え使います。用意している以外のものが必要になれば計画書に書いておきます。(そうすることで、実験の日までに用意しておきます。)

 

実験当日! 各班で使うものを集め実験開始です!!

各班、各自の方法・順序で実験を行っています。一見するとみんなバラバラなことをやっているようにも見えます(汗)

最後は試験管などを洗ったり、道具を戻したりと片付けもきちんとします。

班で実験のまとめをして、考察します。生徒は、考えることがたくさんあり大変ですが、深く理解する助けになるはずです。頑張れ!(毎回このような実験を行っているわけではありません。)

【生物部】たばこと塩の博物館と科学博物館

6月11日(月)生物部希望生徒たちがたばこと塩の博物館に研究員レクチャーを受講しに行きました。

 

 「かたちって何?」

そう聞かれたらどう説明しますか?

今回の受講したのは「生きもののかたち」を研究している形態形成研究室の橋本先生による「かたち」についての科学哲学のレクチャーでした。

 

レクチャー受講の合間にたばこと塩の博物館を見学したのち、生徒たちは上野の科学博物館へ向かいました。

 

この日は、どっぷりと科学に触れる一日になったようです。

 

生徒の感想 西墻拓馬(滑川町立滑川中学校出身)

今回、僕たちは東京都墨田区にある、たばこと塩の博物館に大阪から来ていただいた橋本先生の講演を聞きに行きました。講義は哲学の思考実験や考えを中心としながら少し生物学的なことも入れ、「かたち」とは何かを話していただきました。

講義からかたちとはあるパーツ同士の並びによって決まり、また意味は関係性や文脈に依存するため変化する、ということを学びました。これはゲノムや細胞など僕が今生物で勉強しているところにも繋がってきます。自分の探究を深めるにも日々の授業にも応用し、より質の高い生活にしたいと思いました。

【SSH】探求ⅡⅢ合同授業

先週の英語研究発表会を無事に終えた3年生が、これから本格的に探究を始める2年生に向けて、自分たちの活動を振り返って研究の取り組み方や、スケジュール管理など、反省も踏まえてアドバイスをする授業がありました。

 

 

 

 

熱心にメモをとる2年生

 

 

 PowerPointでまとめて発表してくれた3年生もいました。

 

2年生はいよいよこれからか本格的に探究を始めることになります。

先輩たちのアドバイスを参考に取り組んでいきましょう。

頑張れ!松高生。

【新聞部】もうすぐ引退

もうすぐ引退

新聞部の3年生は「引退号」を作成しています。
彼らは、廃部危機の新聞部を復活させた大切な28名です。 入部の日がなつかしく思い出されます。・・・月日は本当にあっという間です。

今日は、應援團にお願いして一緒に何かをやっているようです。 何を??
笑顔も見えるので万事OKです。自分たちの力で最後の発行に向かっています。
「引退号」の全貌は、6月末に明かされます。

■新聞部のページもよろしくお願いします(先日、更新しました) !
https://matsuyama-h.spec.ed. jp/ 072a1b32215167fd4f57c5caf0ecbc 23

【図書館】探究特集

図書館に探究のコーナーが出来ました!

 

1年生の総合的な探究の時間で、地域に関することを探究しているので、東松山名物やきとりの本や、市の広報なども置いてあります。

 

探究とは何か?や、探究の問いの立て方の参考になる本や

レポートの書き方やプレゼンテーションについての資料などが特集されています。

探究について困ったことがあったら、図書館に行ってみてはいかがでしょうか?