2022年12月の記事一覧
【理数生物】探究的な実験~酵素の性質~
12月5日(月)1年理数科の理数生物の授業で探究的な酵素実験を行いました。
今回の実験の目的は、過酸化水素を分解するカタラーゼの最適温度と最適pHを実験結果をもとに考察することです。
生徒たちは前回の授業で、班ごとにカタラーゼの最適温度や最適pHはどれくらいかを根拠を元に仮説を立て、それを確認するための実験を班ごとに計画しました。
実験当日は各班の実験計画書をもとに、用意された実験道具の中から自分たちの実験に必要な物を選び、それらを使って実験を行いました。
班のメンバーと確認し合いながら、意欲的に取り組む生徒たちの姿が見られました。
最後に、得られた実験結果から、酵素の性質について班ごとに検証し発表しました。
生徒のプリント
自分たちで考えた実験を実際にやってみる楽しさと難しさを感じた生徒たち。ぜひ次の実験につなげて欲しいと思います。
生徒の感想
・今回は自分たちで実験をしたことで、順序づけて行うことの大変さと、それに見合った楽しさがあり、とてもいい実験の時間を過ごせました。
・自分たちが予想してたものに近い結果が出たので、自分たちの仮説が正しかったことが分かりました。
・今回の実験(pHに関して)では、特に溶液のpH以外の条件を変えないようにすることを意識しました。例えばレバーの重さや過酸化水素水の量を一定にしたり、できるだけ均一な力で混ぜたりました。このような実験の時には、より条件を等しくする必要があります。実際に実験をしてみると、足りない物や工程が分かったり、思うようにことが運ばなかったりすることが多かったので、実験の計画では自分たちのしたいことと、現実的に実現可能なのかを十分に検討する必要があると分かりました。
【化学基礎】中和滴定
11月から12月にかけて、1年生の化学基礎の授業で中和滴定の実験を行いました。実験の機会があまりなかった3年生も行いました。
生徒の感想 (1年 特進クラス 倉橋悠太 川越市立大東中学校出身)
私たちは中和滴定という実験を行いました。中和滴定とは、濃度不明の酸または塩基を濃度が分かっている酸または塩基で中和し、濃度を求める実験です。
今回の実験で使った実験器具の内、大半は初めて使う器具でしたが、一つ一つの操作を丁寧に正しく扱えたと思います。また、今まで教科書でしか見た事のないフェノールフタレイン水溶液の変化を実際に見ることができ、とても良い機会となりました。もし次の機会があれば再度実験に参加したいです。
まずは準備から。
10倍に薄めた食酢を10mLコニカルビーカーに取りフェノールフタレインを加えます。
ビュレットには水酸化ナトリウムを入れます。
準備が出来たらいざ滴定開始!
淡いピンク色を目指して大胆かつ、繊細に水酸化ナトリウムを滴下していきます。
ビュレットの目盛りを真剣に読んでいます。このデータをもとに食酢の濃度を計算します。