理科教育

2022年11月の記事一覧

【化学】ガスバーナーの使い方・アルコールの爆発

なかなか実験を経験できなかった3年生の化学で実験を行いました。ガスバーナーの使い方から燃焼・爆発についての実験です。

まずは、ガスバーナーを分解して構造を確認してから火をつけます。

 

ガスバーナーの炎には、外炎と内炎があり、針金を熱して温度を確かめます。熱い方が先に赤くなるはず!

さらに同じ鉄であるスチールウールや鉄粉を燃やしてみます。

 

 

次に、側面下方に穴を開けた缶にメタノールを入れ、紙コップで蓋をして側面の穴から点火する。メタノールが爆発すると、紙コップが飛びます。

どのようにしたら、より勢いよく紙コップを飛ばせるだろう?

生徒の感想  3年7組  目黒颯斗(滑川町立滑川中学校出身)

 私たちが行った実験は、ガスバーナーを使って針金や鉄粉を燃やして燃え方を比較しました。さらに、メタノールに火を近づけて爆発を起こす実験を行いました。

 この実験から考えられることは、針金と鉄粉を比較すると鉄粉のほうが燃えることから、同じ物質でも表面積が大きくなるほど燃えやすくなることがわかりました。そのため、液体よりも気体のほうが粒子が細かくなっていることから、気体の表面積は液体よりも大きいと考えられます。よって、気体のメタノールの割合が多いほど爆発の威力は高くなると考えられます。

【生物科】理数生物 樹木の同定

1年理数科では理数生物の授業で、植生について学んでいます。そこで中庭にある樹木を題材にした実習を行いました。

これは生態系の分野で身近な植生についての実習です。

前の授業で学んだ、葉の形や葉の付き方、ふちの形や落葉か常緑かなどの特徴から、樹木を把握し、樹木を調べるサイト(樹木検索くん)なども使って、中庭にある木を同定し、配置図を作成しました。

また、調べた樹木の高さを大まかに区別して、階層構造を考えました。

よく似た葉もあり、区別しにくいものもありますが、生徒たちは丁寧に観察して木の種類を同定していました。

途中、雨がぱらつき始め、傘をさしての実習となりました。

教室に戻って、班で結果を持ち寄り、配置図と階層構造を完成させました。

 

身近な樹木を知ることから生態系や多様性について考え、樹木の生存戦略について考察しました。

【物理】液体窒素を用いた実験

10月11日(火)に3年生の物理選択者が、液体窒素を用いていろいろな実験を行いました。一部をご紹介します。

△液体窒素で輪ゴムやスーパーボールを冷やすと弾力性がなくなる感触を体感。

 

△風船を液体窒素につけて冷やすとみるみる縮み、液体窒素から出すと膨らんで元に戻る。

△酸素を液体窒素につけると淡い青色の液体酸素ができる。

△超伝導体を冷やしてネオジム磁石を浮かせるマイスナー効果の観察。

△冷やしたバラを素手で握ってバラバラに。

△液体窒素を一瞬触っても手が濡れない体験。

△シャーペンの芯に電流をかけてフィラメントにし液体窒素につけて電球を再現。

 

生徒の感想  3年7組 島田遥人(川島町立西中学校出身)

 今回は液体窒素を用いて液体酸素を作る、超伝導体を用いたマイスナー効果の観察、バラを冷やして粉々に砕く等の実験や、電池を冷やして観察、シャープぺンシルの芯を用いて電球を作る等の演示実験を行なった。

 普段テレビなどで見るような実験や、超伝導体を用いたマイスナー効果や電球の作成等、化学や物理に絡めた現象を観察することができ、コロナ禍であまり実験が出来ない中、安全に配慮しながらとても刺激的な時間だったと思います。