2022年8月の記事一覧
【理数生物】黄斑・盲斑の実験
3年理数科生物選択者対象に黄斑・盲斑の実験を実施しました。
盲斑の実験では、普段意識していないのに見えていない部分があること、見えていない部分を脳内で補完していることを実感しました。そして、自分の盲斑の形を紙に写し取り、紙の重さから盲斑の大きさを導き出しました。
黄斑の実験では、視野の端では色が灰色っぽく見えていることや、色の見え方には個性があることを体感しました。
ヒトの感覚器官は本当に興味深いですね。
【生物】神経胚の作製
3年生物選択者が紙粘土を使ってカエルの神経胚を作りました。
外胚葉(皮膚や感覚器になる)は青、内胚葉(消化管などになる)は黄、中胚葉(骨・筋肉になる)は赤とし、卵が発生していく様子を頭の中でイメージしながら立体的に作っていきます。
最後に糸で半分に切って断面図を確認しました。
受精卵が細胞分裂を繰り返し、生物として複雑な体を作り上げていく一連の流れを、いつもと違ったスタイルで学びました。
【生物】ウニの発生実験
7月8日(金)3年生物選択者を対象にウニの発生実験を実施しました。
この実験は、日本財団の「海と日本PROJECT」のイベントとして実施され、お茶の水女子大学湾岸生物教育研究所よりタコノマクラの卵と精子を提供していただきました。
初めに未受精卵と精子を顕微鏡で観察し、次にそれらを受精させて受精膜が上がる様子を観察しました。
卵と精子の大きさの違いに驚いたり、みるみる受精膜が上がる様子に歓声が上がりました。
未受精卵
受精卵
その後、あらかじめ用意しておいた初期発生胚の観察をしました。
2細胞
2細胞から4細胞になりかけ
16細胞
ふ化直後の胞胚
プリズム幼生
生徒のスケッチ
生徒の感想
・受精が行われているところを実際に見られて面白かった。哺乳類でもやってみたい。
・時間がたつにつれて複雑な構造が出来てくるのが面白いと思った。
・生きている生物を見ることが初めてだったが、成長をきれいに見ることが出来た。
時間があればもっといろんな卵を見たい。
・ウニの発生はとても興味深かった。
・人間の受精卵とウニの受精卵はほぼ同じ大きさと知り、人間の発生もこのように小さなものから起こっているのが分かった。
・受精した後にすぐ受精膜ができるのを観察できた。
・受精卵が実際に細胞分裂をしているところが見られてよかった。
・数時間、数十時間しかたっていないのに、こんなに形が変わることにとても驚いた。
そしてこの実験から数日後の放課後、希望者がさらに成長したプルテウス幼生の観察をしました。
2腕プルテウス幼生
偏向板2枚を使って骨片を光らせました。