2021年12月の記事一覧
クジラはどの哺乳類に近いのか
3年理数科 生物選択者が分子系統樹の原理と作成法を学びました。
クジラはカモノハシ、カバ、イエネコ、オオカンガルー、フクロネコの5種類の哺乳類の中で、どの種に最も近縁かを外部形態を元に仮説を立てたのち、分子系統樹を作成しました。
今回利用したのはMEGAというフリーソフトです。
NCBI(米国立生物工学情報センター)のサイトを利用して
それぞれの動物のヘモグロビンのα鎖のアミノ酸配列のデータを調べ、それをMEGAに入力します。
MEGAに入力したらアミノ酸配列を並びなおします。(アライメント)
すると種間のアミノ酸の差異数が表示され、そこから系統樹が作成できます。
系統樹の作成は教科書にも掲載されている内容です。
今回の結果から、クジラはカバと近縁なことが分かりました。
また、学名から系統樹を感覚的に理解できるOneZoomを使って、様々な生物について調べ、その生物の分類体系や、どの生物と近いかなどを調べました。
赤ワインの蒸留
2年理数科が赤ワインの蒸留実験をしました。
まず初めに、マッチの使い方とガスバーナーの付け方の確認のため、
全員がガスバーナーを付けて消す、という操作をしました。
ガスバーナーを使うのは中学校以来という生徒がほとんどでしたが、問題なく点火することができました。
今回の蒸留の実験は、実験書に書いてある手順通りに「作業」すれば実験結果が得られる、という実験スタイルでは無く
器具の組み立て方や、実験手順などもある程度自分たちで考えて実験を進めました。
今まで学んできた知識や経験をもとに、実験をしていきます。
何度くらいで抽出が始まったのか、温度計の数字を読んでいます。
生徒たちは抽出したエタノールもワインの匂いがすることや
赤ワインにマッチの火を近づけても火がつかないことで頭の中に「?」が生まれたり、
抽出したエタノールととパンの匂いがどことなく似ていると言い、
パンを作るのにも、ワインを作るのにも「酵母」が使われていることに気づき、頭の中に「!」が浮かんだりしたようです。
レナード彗星
12月2日(木)午前4時20分 松山高校の屋上にある天体ドームの望遠鏡で撮影したレナード彗星です。
地学部顧問の吉田先生が撮影しました。
明け方の東の空に見えます。本日12月2日時点で6等星ぐらいですが、これからまだまだ明るくなります。
中和滴定の実験
1年普通科と、2年理数科が中和滴定の実験をしました。
彼らにとって初めての化学実験です。
10倍に薄めた食酢を、0.1mol/Lの水酸化ナトリウムで滴定し、中和点を慎重に探っていきます。
目指すのは、フェノールフタレインで薄くピンクに色づくところです!
目盛りを読むときはメモリの位置と目の高さを合わせます。これをメニスカスと言います。(目に透かすではなく、外国語です)
また、測定値は最小目盛りの10分の1まで読みます。
コロナ禍でしばらく実験が出来ませんでしたが、これからは今まで出来なかった分の実験を計画しています。
来週は赤ワインの蒸留を予定しています。