校長室より

2021年3月の記事一覧

卒業生の皆さんへ

 

卒業生の皆さんへ

 寒さも緩み、春を感じる割合が多くなってきました。春の温かさを感じられる中、埼玉県立松山高等学校 第95回卒業証書授与式を挙行することができ、大きな喜びとともに、感謝の気持ちでいっぱいです。

 316名の皆さんの卒業を承認いたしました。卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。今年は、新型コロナウィルスの影響で、皆さんの卒業式をこれまでのような形式でお祝いすることができません。大変申し訳ありません。今は大学の講義等も、リモートで行われていることが多いと聞いています。新たなステージでの友との出会いは、4月のスタート時だけかもしれません。私たちは、皆さんのスタートが円滑に始められるよう、出会いの機会を逃さぬようにと考えました。考えすぎかもしれません。しかし、もしそのような状況になってしまったら、コロナ禍の中ではその時を取り戻すことができません。私たちにとっても、苦渋の決断でした。卒業生の皆さんには、明日から始まる新たな営みをどう充実させるかに力を注いでほしいと切に願います。明日からの道のりには課題や困難もあるでしょうが、皆さんの未来に幸多かれと心から祈念いたします。

 その節目に、一言お贈りいたします。それは、これまでも何回かお話してきました19世紀の医師であり、作家であるサミュエル・スマイルズの言葉です。

「思いの種をまき、行動を刈り取り、行動の種をまいて、習慣を刈り取る。習慣の種をまき、人格を刈り取り、人格の種をまいて、人生を刈り取る」です。物事のスタートには、物事に対する「思い」が大切です。そして、その思いを実現するために日々行動するわけですが、その日々の行動の積み重ねが習慣に、人格に、人生に発展していくのであるという言葉です。日々の小さな積み重ねが、その人やその人の人生を作り上げるのですから、日々どのような思いで、どのような行動を積み重ねるのかが重要となります。思いとは何か。私は、それを「目標」「夢」と置き換えてもいいのではないかと思っています。この思いが、私たちが行動するときの大きな原動力の一つだと思っています。この思いは、他の動物には見られないものではないでしょうか。生きるためだけに日々を送るのではなく、目標を持ったり夢を描いたりして、一人一人が生きる意味を持って日々を送るのは、人ゆえの特徴ではないでしょうか。皆さんは、松山高校の三年間で何をどのように積み重ねられたでしょうか。これからは、松山高校で培った力を新たなステージで存分に発揮するとともに、新たな力を、習慣を、人格を身に付けていってください。期待しています。

 結びにあたり、保護者の皆様に、「お子様方の御卒業おめでとうございます」とお祝い申し上げるとともに、これまでの御支援・御協力に御礼申し上げます。松山高校での三年間、平坦な日々だけではなかったと思いますが、常に生徒の皆さんに寄り添い、励まし、支えていただきましたおかげで、本日を迎えることができました。心より感謝申し上げます。

 また、本校を支えていただいた関係各位の皆様、各教育委員会の皆様、地域の皆様にも心より感謝を申し上げるとともに、今後とも本校への御支援・御協力をお願い申し上げ、お祝いの言葉といたします。

 

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