校長室より

2020年4月の記事一覧

入学に当たってのお祝いの言葉

 

 自然界を見れば、花々が咲き誇り、桜の花の美しさを十分楽しむ間もなく、木々の緑がまぶしさを増している今日この頃ですが、新型コロナウィルスの影響で、全ての学校の教育活動が困難を極めているのが現状です。

 そのような現状を踏まえ、本校では緊急事態宣言発令前ですが、入学許可候補者の皆さんの安全を第一に考え、断腸の思いではありますが、4月8日の入学式を延期させていただきました。

 このような状況の中ではありますが、松山高校全日制の課程への入学許可候補者となっていた318名の皆さんの入学を許可いたしました。在校生・教職員一同、皆さんの入学を心待ちにしており、松高の伝統に基づくお迎えを計画していたのですが、それらができず、大変残念でなりません。

 しかし、一番残念なのは、新入生の皆さんでしょう。それでも、皆さんが伝統ある松山高等学校の1年生としてスタートを切ったことには変わりありません。まだ、1年生全員が揃い、互いに顔を見合わせる機会はありませんが、心の底から「入学おめでとう。君たちの前に多くの課題が姿を見せるだろうが、それらを乗り越えた先に道は開ける!」と言いたいです。現状は大変厳しい状況ではありますが、現実と向き合うとともに未来に期待しつつ、今何をすべきかを考えてほしいと思います。ダーウィン曰く「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である」。また、ナイチンゲールは、「進歩し続けない限りは、後退していることになるのです」と言っています。立ち止まることで力をためたり、客観的に見つめて今の状況を確認したり、たまには無になる時間は大切ですが、一人一人が自分の未来を切り開くために歩み続けることが基本です。これからの皆さんは、自分の意思でどの方向へも行けます。その代り、平坦で準備された道ばかりではありません。松山高校での生活を通し、様々な力を身に付け、自分の夢に向かって、自分を信じ、自分の力で、自分のために一歩一歩前へ進でください。そんな歩みを続けていると、立ち止まって自分を見つめ直した時に、以前とは違う自分の姿を見つけたり、見える景色が違ってきたことに気付いたりできるでしょう。そして、次の一歩が新たな可能性を生み出してくれるかもしれないとワクワクしている自分に気付けると思います。皆さんの大変だけれど期待に満ちた一歩を踏み出す姿を私たちも全力で応援します。松山高校での3年間を友と先輩と私たち教職員とともに、意義あるものとできるよう全力を尽くしましょう。

 保護者の皆様、お子様の御入学おめでとうございます。高校受検という厳しい試練を乗り越え、松山高校へ合格するまでの日々は、生徒本人だけでなく保護者の皆様においても御苦労の多い毎日であったと思います。本当にありがとうございました。そして、おめでとうございます。

 しかし、晴れて入学が決まったのにこのような状況では、不安もあるかと思います。しかし、今の若者は、この状況の中で生きていかなくてはなりません。この状況の中で、一人一人が自らを磨き、成長し、社会で活躍していかなければならないのです。ある意味、現実に毅然と向き合う覚悟を決め、そのための力を松山高校でどう身に付けていくのかという強い思いを養ってほしいと願います。私たちは、それを全力で支援していきます。お子様の成長には、学校と家庭が同じ方向を向き連携と協力が不可欠です。連携が取れないと、お子様方が迷ったり、安易な方向へと流れてしまったりするなど、よりよい成長は図れないと思います。不安な事や疑問な事がありましたら、早い段階で御連絡ください。初期に対応することで、物事が複雑化する前に解決できると思います。私達松山高校の教職員一同、お子様の成長を全力で支援してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 新入生の皆さんにとって本校における3年間が、一人一人の夢を実現するための時間であり場であることを祈念するとともに、私達教職員もそれらの実現を誓い、次の一歩に期待する姿を見せてくれることを信じ、本校への入学に当たってのお祝いの言葉といたします。

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