2022年3月の記事一覧
【生物部】日本ジュニア農芸化学会
3月16日(水) オンラインで開催された日本ジュニア農芸化学会に生物部の3人が参加しました。
今回の学会は、事前に研究発表の動画を送っておき、それについての質疑応答が1時間設定されています。
質疑応答はSpecialChatという仮想空間をイメージしたアプリを使って開催され、ポスターの前に参加者のアイコンが集まってきて他の人の質疑応答を聞けたりと、実際に学会に参加しているような雰囲気でした。
松山高校からは佐藤琉晟くんが「アメリカツノウズムシの眼のない(ヘッドレス)の光走性」、山崎青空くんが「ナミウズムシとアメリカツノウズムシの雑種の発見とこの雑種のミトコンドリアの両性遺伝」、築根遼くんが「雄と雌のミトコンドリアCO1を用いたカラスガイ族の交雑種の検出」の発表をしました。
大学の先生や他校の生徒から多くの質問がありましたが、生徒たちは堂々と答えていました。
生物部では研究好きの生徒たちが日々研究を進めています。
生物に興味のある新入生はぜひ生物部に!
生徒の感想 佐藤琉晟(川越市立福原中学校出身)
今回のジュニア農芸化学会は今までのオンライン発表とは少し異なり、先に発表の動画を見てもらって、当日は研究についての質問をして議論をする、ポスターセッションの似たような形でした。私は今回の大会に向けて、質問用のスライドを30枚ぐらい作成しました。そのおかげか、質問に対して適切なスライドを出すことができ、大学の先生から面白いとも言ってもらえました。今回の大会は金・銀・銅の賞がありましたが、残念ながら取ることができませんでした。しかし、たくさん出た質問はこれからの発表に生かせるので今後、賞をとれるように頑張っていきたいです。
【物理部】ゲーム班 自作ゲーム発表会
3月22日(火)物理部ゲーム班が自分たちが作ったゲームの発表会を行いました。
ゲーム制作会社に就職が決まっている松山高校OBの増井くんにお越しいただき、指導講評してもらいました。
物理部にはゲーム班とロボット班があり、それぞれ作品を作ったりコンテストに参加したりしています。
ゲームやロボットに興味のある新入生はぜひ物理部に!
生徒の感想 中村龍生(東松山市立東中学校出身)
物理部では各自が作ったゲームの発表会を定期的に開催しています。今回、松山高校物理部OBの増井先輩にお越しいただき、アドバイスをいただきました。
一人の持ち時間は5分、発表したゲームはパズル、アクション、迷路などそれぞれの個性が出ていてとても興味深かったです。2年生はパワーポイントを使い説明することで内容がより伝わるように工夫しました。
その後の質疑応答では活発に質問しあい、ゲームを作る際はターゲットをしっかり考えること、部員同士の交流を増やしていくことが大切だと学びました。ターゲットを明確にし、また新しいゲームを作ろうと思います。
【化学部】電気学会 U-21 学生研究発表会
3月19日(土)オンラインで開催された 電気学会U-21学生研究発表会に化学部が参加しました。
化学部は現在部員が1年生しかいません。先輩がいない中で生徒たちは素晴らしい研究をしています。
化学部に興味がある新入生の皆さん、ぜひ化学部に!
生徒の感想 古田純次(川越市立霞が関東中学校出身)
3月19日に「電気学会U-21学生研究発表会」という中学生から大学生を対象とした研究発表会の場がオンライン上で設けられた。僕が参加したセッションでは、前半に電気系、後半に工学系、併せて9つの発表があった。各グループ様々な観点で研究しており、新しい発見もあった。個人的に面白かったのは「ドローンによる無線LANを用いた遭難者救助の研究」です。登山ブームの中で増えつつある遭難者をドローンを用いて探すという内容だった。現代の状況を現代の技術で解決しようとしているのに、素直に感心した。
このような発表の場はそう多くない上、近年はコロナ禍というのもあり中止になることも少なくない。開催されたことにまず感謝し、3年生での英語研究発表会で、また社会に出てからの発表の場に向けて、プレゼンテーション能力を上げていきたい。
「雪やこんこ、 霰やこんこ。」
「降っては降っては ずんずん積る。」
とは、童謡『ゆき』の一部分ですね。
そういえば、3月22日(火)に東松山市では雪が降りました。
「犬は喜び 庭かけまわり、猫は火燵で 丸くなる。」
…では松高生はというと?
↑雪だるまを作っていました(写真は家庭科の先生よりいただきました)。
吹奏楽部の生徒2名が、いそいそと制作している姿が、多数の教員によって目撃されています。
世間は喜ばしいニュースばかりではない中、ほっこりするエピソードでした。
【保健委員】オンライン研究発表会
3月10日(木)松山高校の2年保健委員と松山女子高校保健委員とのオンライン研究発表会がありました。
今回の研究テーマは「災害に備える」です。
本来でしたら2月に行われる学校保健委員会で発表するはずでしたが、新型コロナの流行を考慮し中止となり発表できませんでした。
そのため初めての発表の場がオンライン研究発表会となりました。
オンライン上ではありますが、久々に他校との交流ができ、生徒達は少しウキウキした様子で臨んでいました。
お互いの研究発表を聞き、参考になったこと、実践したいことをMentimeterというアプリを使い発表しました。
自分たちが一番伝えたかったことが、きちんと伝わっていたことがわかり生徒たちにも笑顔が見られました。
丸広百貨店(東松山店)に、「継承 百年間の文武不岐」
丸広百貨店(東松山店)に、「継承 百年間の文武不岐」の懸垂幕が掲げられました。
本校教諭の松﨑先生による書です。丸広様、ありがとうございます。
地元からの力強い支援や声援を受け、本校は令和5年に創立100周年を迎えます。
ぜひ、お近くにお立ち寄りの際はご覧ください。
超紳士学(第3回)
3月1日(火)3年生希望者対象に第3回目となる超紳士学を実施しました。
超紳士学(第1回)では講師をお呼びして「女性の性(生理・月経)」について、
超紳士学(第2回)では社会学の視点から「女は損で男は得かもしれない問題」を取り上げました。
3回目となる今回は3年生限定で「令和時代の性教育~パートナー理解~」というテーマを取り上げました。
まずは事前に3年の松山高校生に取った、性に対するアンケート結果から「性に対する情報源の中で信用しているもの」の紹介がありました。
その情報源をインターネットと答えている生徒が一番多かったのですが、その次は保健の授業(教科書)でした(サスガです!)。そして、ここで注意すべきことは生徒が一番の情報源としているインターネットは、必ずしも正しい情報ではない、ということです。アンケート記述でもインターネットの噂を問うものがありました。
次に養護教諭の田島先生から生理、月経やPMS(月経前症候群)などの女性の性についての解説がありました。
PMSにより女性がイライラしてしまったり、体調が良くない時があったり、そのときはどう接したら良いかなどインターネットでは得られないリアルな女性の声が聞けました。
そして多様な性のあり方については、出来ることはまず知ることと言う話がありました。
では、どのように知ったらいいのか・・・。松山高校では来年度の松高塾でも性の多様性に関する講座が開かれるようです。
途中、その場で答えを記入するアンケートも実施し、リアルタイムで今この場にいる生徒達がどんなことを考えているのがを共有しました。
後半に扱ったのは性的同意についてです。
性的同意については保健委員、英語部、美術部、映像制作部の生徒達が共同で作成した動画を視聴しました。
性的同意とは何か?どういった場面でその考え方が必要になるのかについて、動画を通して学びました。
この動画は3月22日、23日の放課後に2階昇降口モニターで公開します。ぜひ見てください。
最後に人生の先輩でもある先生方に登壇していただき、自分たちの経験を交えて新生活での人間関係の作り方や今回のキーワードの1つである「相手を思いやることとは?」について本音で話していただきました。
また、参加できなかった3年生の先生方から頂いた 「相手を思いやること」についてのメッセージも紹介し終了しました。
生徒の感想
「男性はこう思ってる、女性はこう思ってる」じゃなくて、「相手がどう思ってるか、自分がどう思っているか」を話し合うが重要だと考えるようになりました。
それと同時に、こういう傾向がある、や、生物としてこういうことがある。ということを知ることによって、「推し量ること」や「思いやること」が出来るかもしれない…と思いました。
あとは、知識が行動になることを楽しみに待ちたいと思います。第3回目も、まるで模範解答の様な感想を書いてくれた生徒がいたので「知ることで何か変わる」可能性が示されました。
第96回 卒業証書授与式
3月15日、第96回卒業証書授与式が行われました。
コロナの影響により、卒業生、教職員、保護者1名という条件の中でしたが、3年間の高校生活での成長を感じることのできる式典となりました。
・在校生の送辞の様子
・卒業生の答辞の様子
・校歌斉唱、應援團の様子
・お祝いの言葉
3年生の皆さん、卒業おめでとう!
【SSH】卒業生講演会「プロの研究者になるには~好奇心の赴くままに~」
3月11日(金)理数科1,2年生を対象に、松山高校卒業生で研究者として活躍している岡本一央さんを講師に迎え、講演会を実施しました。
岡本さんは明治大学農学部を卒業後、東京農工大学大学院生物システム応用科学府一貫制博士過程を修了。現在は電気を使った有機合成反応の開発(電気合成)を行っています。大学院にいる間は、日本学術振興会特別研究員として研究奨励金を支給されていました。
岡本さんの松高時代、偏差値を50上げた浪人時代、大学から大学院へ研究三昧の日々、その中で10本もの論文を発表した話をユーモアを交えてわかりやすく講義していただきました。ちなみに一時話題になったビリギャルは偏差値を40上げたことをウリにしていましたが、岡本さんはそれ以上とのことでした。
大学は生物系に進学しましたが、有機化学の面白さに目覚め、大学院は化学系へと進みました。高校時代にやりたいことがはっきりしていなくても、大学でそれを見つけ、大学院でその道に進むこともできる。だから大学では自分は何をやりたいのか何を面白いと感じるのかのんびり考えてみるといいとのアドバイスをいただきました。
将来研究者になりたいと思っている理数科生徒も多く、研究者になるには好奇心への従順さを持ち続けることが必要で「研究≠勉強。好奇心さえあれば十分楽しめる」という岡本さんの言葉に目を輝かせていました。
生徒の感想
1年理数科 熊谷要(鶴ヶ島市立藤中学校出身)
今日は、松山高校生物部のOBの岡本さんによる大学入試や大学生活でのアドバイスについてのお話をしてもらいました。講義の内容としては、岡本さんの高校生活の話や、浪人について、大学生活の経験から私たちは何に気を付ければよいかなどについてお話をいただきました。
僕自身、大学進学に対して今まで興味を強く持てなかったけれど、この講義を聞いて身近なものに感じることが出来ました。クラスメイトも積極的に質問していて、とても良い時間になったと思います。今回学んだことを今後の進路に役立てたいです。
2年理数科 段田琉惺(鶴ヶ島市立西中学校出身)
今回の講義では、松山高校の卒業生である岡本さんの話を聞くことができました。内容は、研究や学問についての大まかな説明と、浪人生の時にいかにして学力を伸ばしたのかの受験の経験談でした。
この講義で私は、モチベーションの向上の重要性や自分に適した勉強法を見つけることの重要性を知ることが出来ました。岡本さんの受験に対する考え方は今まで聞いたことのないようなものだったため、講義は新鮮な感覚で集中して聞くことが出来てよかったと思います。今回得た知識を無駄にしないためにも、まず大学や学部について調べていこうと思います。
【化学基礎】演示実験②
3月10日1年生の化学基礎の時間に行われた演示実験です。
今回は、爆発実験と、簡易的な酸化還元滴定の実験です。
〔爆発実験〕
△空き缶にエタノールを入れます。
△缶を手で握ってよーく温めます。
△缶の下のほうに小さい穴が開いているので、そこにライターの火を近づけて点火!そして発射!!(クラス全員が実験しました。)
〔簡易的な酸化還元滴定〕
△コニカルビーカーに入れたオキシドール(過酸化水素水)に硫酸酸性下で、過マンガン酸カリウム(赤紫色)を加えます。よく振ると色が消えます。
△コニカルビーカーを振っても色が消えなくなりました。オキシドール中の過酸化水素がすべて消費されたために過マンガン酸カリウム(赤紫色)の色が消えなくなりました。(酸化還元滴定の終了)
生徒の感想 1年7組 久保田紳仁(東松山市東中学校出身)
今回の化学の実験は、ロケットに見立てた紙コップを空き缶の上にはめて、缶の中で気化したエタノールに点火し、燃焼した反応によってロケットを飛ばすというもので、エタノールの量を三種類に分けて実験を行いました。
私はロケットをうまく飛ばすためにコップ内の圧力を絶妙に調節することと、エタノールを完全に気化させることの二点を意識して実験に臨み、天井近くまで高く飛ばすことができました。この経験で、実験による学びは、人の知識や思考を豊かにするということを身近に感じることができました。