令和4年度 理数科オリエンテーション (令和4年4月20日)
普通の中学3年生は、普通科を選ぶ。君たちは、普通じゃない。
偏差値的には、全員ではないかもしれないが、もっと上の学校だって入れたかもしれない。
あえて、そういう普通科を捨てて、理数科を選んだ。何かを選ぶということは、何かを捨てることだから。
自分は、そういう選択をしたんだということを改めて自覚してほしい。
3年後にわかると思うが、理数科でなければ、見ることができなかった世界が必ずある。
会えなかった人が必ずいる。知ることのできなかった知識が必ずある。
自分で、それに気づけるかどうかの問題だ。
周りを見ると、みんな自分より優秀そうに見えるかもしれない。まして、先輩たちは大人に見えて、自分はやってい けるのかと不安になっているかもしれない。
周りができる人ばかりだと思うのは、錯覚だ。この時期は、そういうものだ。やがて、少しずつ相手のことが分かってきて、実は、自分とそう変わらないことに気が付くと思う。同じ高校生だから。
ところが、先輩たちも大して変わらないと思うのは、実は、それこそ錯覚だ。先輩はやっぱりすごい。この松高で、1年、2年過ごしただけの厚みがあるはず。勉強も部活動も、新入生の君たちとは、やはりケタが違うはず。だからこそ、憧れの先輩を見つけてほしい。特に理数科の先輩にあこがれの先輩を見つけられるといいと思う。