松高日誌(令和4年度)
【SSH】SS理数数学Ⅱ 大学出張講義
12月15日(木)2年理数科生徒と特進希望者生徒を対象に東京電機大学 理工学部 教授 硲文夫先生を講師にお招きして、大学出張講義を実施しました。
今回のテーマは「A4のふしぎ」です。
私たちが日ごろ目にしている紙のサイズには、実は意外な事実が隠されていることを、実際に紙を使って試してみたり、計算したりして確かめました。
紙を折ったり重ねたりしながら、ああでもないこうでもないと試行錯誤しています。
A4に隠された秘密の1つとして、一般的にA版、B版の紙のサイズは縦横比が1:√2になっている、ということがあります。
これは半分に折った時に相似形となるサイズです。これにより紙を無駄なく利用できるというメリットがあります。この√2は計算で導き出すことがでます。
また、A0のサイズは841mm×1189mm、B0のサイズが1030mm×1456mmなのですが、掛け算して面積を出してみると
A0は841mm×1189mm=999.949㎟≒1㎡
B0は1030mm×1456mm=1499.680㎟≒1.5㎡
となるのです!これは偶然ではなく、そう決めた人がいるようです。
この紙のサイズを考えた人、マジで神!
生徒たちは紙のサイズという身近なところに潜む数学に興味津々な様子で講義を聴いていました。
生徒の感想 島意綱(東松山市立東中学校出身)
今回の数学探究では、東京電機大学の硲先生による「A4のふしぎ」という講義が行われた。この講義では、なぜ紙の縦横の比が1:√2なのかという「紙のサイズについて」と、この世界に存在する「黄金比」や「A4の紙の3つ折り」という3つのテーマについて話をしていただいた。自分たちで黄金比を求めたり、紙を折って比を証明したりしました。手を使いつつ頭を使う講義だったので最後まで楽しく学ぶことができた貴重な時間になった。高校2年生の12月ということもあり、大学への講義への興味がまし、大学や学部選びの良い機会となったと思う。これからもこういった行事を大切にしていきたい。
100周年記念事業 SS立志講演会
12月22日(木)の5,6時限目に、埼玉県立松山高等学校100周年記念事業である、令和4年度SS立志講演会が開催されました。
1,2年生を対象に、講師に本校OBでもある中央大学理工学部教授の中村太郎先生をお迎えし、「”やわらかい”生物型ロボット研究と実用化への挑戦ー「ワクワク感」と「使命感」の追究ー」というタイトルでご講演いただきました。
生物たちの”やわらかい”動きを取り入れた、ソフトロボティクスという分野の最先端の研究のお話や、中村先生ご自身の高校時代のお話など、多くの貴重なお話をしていただきました。
後輩である松高生へのメッセージもあり、生徒たちの大きな励みになりました!
【理数物理】ガラスの屈折率の測定
12月22日(木)2年の理数科でガラスの屈折率の測定実験を行いました。
生徒の感想 (2年 理数科 関口太一朗 ときがわ町立玉川中学校出身)
今回の実験では、ガラスの屈折率の測定をしました。直方体のガラスを紙の上に固定し、奥側と前側に二本ずつ重なって見えるように虫ピンを立て、それらの角度の差を三角関数を用いて導き出しました。
原始的な方法で手動で作業をするので誤差は出てしまいますが、その分原理を理解しやすく確実な実験だったと思います。また、キャノーラ油の中にガラスを入れると見えなくなるという実験も面白かったです。そうなるという知識はありましたが、実際に見てより深く理解することができました。
直方体のガラスの側面をのぞくき、すべての虫ピンが重なるように虫ピンを立て、ガラスの位置と虫ピンを刺した位置から作図をして、屈折率を求めます。
屈折率に関する実験おまけ① 水の中で、バナナの文字が消える!
屈折率に関する実験おまけ② パイレックスの容器を油に入れると消える!
松高生が欲しいクリスマスプレゼントとは…?
クリスマスを目前にひかえた今、松高生がクリスマスプレゼントとして欲しいものは一体何でしょう…?
1年生のあるクラスを対象に調査してみました!!
1位 金
2位 彼女
3位 運
以上の結果となりました。手に入れるには、なかなか手ごわいものたちです…。
次に、冬休みにしたいことを調査してみると…
1位 ゲーム
2位 温泉
3位 だらだら過ごす・たくさん寝る
という結果となりました。他には「ある先生に柔道で勝つ!」といった力強い回答もありました。
最後に、今の悩みを聞いてみると…?
「駅から学校が遠いこと」「女子が学校にいないこと」
この2つがあがりました。こちらも解決するにはかなり難しそうです…。
あと少しで冬休みに入りますが、この期間は日頃できないことに挑戦できるチャンスです。
自分の目標に少しでも近づけるよう、達成できるよう頑張りましょう。
【科学探究Ⅱ】化学実験
理数科2年生の化学部門の探究活動です。
[金属樹班]電気を流したときに、金属樹がどのようになるかを探究しています。
金属樹の形の変化をどうはかるのか、試行錯誤中です。
[銅鏡班]販売しなくなってしまった薬品の代わりになるものを探し、きれいな銅鏡をつくれるように試行錯誤中です。
[めっき班]銅板へのビスマスのメッキを試みています。
[化学部]放課後は、化学部も実験に参加していました。
触媒となるゼオライトを活性化させるために、いろいろな金属イオンを作用させています。
百人一首大会 in 図書館
2007年に連載が開始された『ちはやふる』(末次由紀・講談社)の50巻(最終巻)が2022年12月13日に発売されました。本校の司書さんが、図書館の一角に作った『ちはやふる』コーナーがあります。素敵です!!
『ちはやふる』を読んでいた人も、読んだことがない人もこの機会にぜひ、図書館を訪れて欲しいです。
12月16日に『ちはやふる』50巻の発売を記念して、2年3組で百人一首大会を実施しました。初めて百人一首をやった生徒もいたようですが、皆、真剣に取り組んでいて、楽しそうでした。
バレーボール部
今日はオープンスクールで部活動の見学も実施されました。
その中でバレー部についてご紹介します。
二年生の修学旅行、そして後期二次考査も終わり
いよいよ本格的に部活動が再開しました。
とはいえまだ再開4日目、
まだまだブランクを感じさせる様子です。
練習では基礎練習に加え、
ゲーム形式のより実践的な練習に取り組んでいました。
来月の新人戦に向けて、
また、今月来月と合わせて10校以上との
練習試合に向けて練習に励んでいます。
怪我人や出停などでなかなか全員が揃って
練習をするということができていない状況ですか、
その中でできるベストを尽くしてほしいです。
ノーシードで挑む新人戦は非常に過酷なものですが、
なんとか地区予選を突破し、県大会で良い成績を残すことを願ってます。
【理数生物】探究的な実験~酵素の性質~
12月5日(月)1年理数科の理数生物の授業で探究的な酵素実験を行いました。
今回の実験の目的は、過酸化水素を分解するカタラーゼの最適温度と最適pHを実験結果をもとに考察することです。
生徒たちは前回の授業で、班ごとにカタラーゼの最適温度や最適pHはどれくらいかを根拠を元に仮説を立て、それを確認するための実験を班ごとに計画しました。
実験当日は各班の実験計画書をもとに、用意された実験道具の中から自分たちの実験に必要な物を選び、それらを使って実験を行いました。
班のメンバーと確認し合いながら、意欲的に取り組む生徒たちの姿が見られました。
最後に、得られた実験結果から、酵素の性質について班ごとに検証し発表しました。
生徒のプリント
自分たちで考えた実験を実際にやってみる楽しさと難しさを感じた生徒たち。ぜひ次の実験につなげて欲しいと思います。
生徒の感想
・今回は自分たちで実験をしたことで、順序づけて行うことの大変さと、それに見合った楽しさがあり、とてもいい実験の時間を過ごせました。
・自分たちが予想してたものに近い結果が出たので、自分たちの仮説が正しかったことが分かりました。
・今回の実験(pHに関して)では、特に溶液のpH以外の条件を変えないようにすることを意識しました。例えばレバーの重さや過酸化水素水の量を一定にしたり、できるだけ均一な力で混ぜたりました。このような実験の時には、より条件を等しくする必要があります。実際に実験をしてみると、足りない物や工程が分かったり、思うようにことが運ばなかったりすることが多かったので、実験の計画では自分たちのしたいことと、現実的に実現可能なのかを十分に検討する必要があると分かりました。
【日誌】松高の知らないジャムの世界?
生徒がご家族と松高産カリンでジャムを作ってくれました
本日は考査最終日でした。全力を出し切って疲れた人も多いのではないでしょうか。
そんなときには甘いものを食べて元気を出しましょう。
松山高校はたくさんの樹木があり、その中にはカリンの木もあります。
先日生徒がそのカリンを大量に持ち帰りお家でジャムを作ってきてくれました。
初カリンジャムです。オレンジ色がとっても美しい!
部活終わりに生徒と一緒に食べました。
酸味があって、香りが良くとてもおいしかったです。
ありがとうございました。ごちそうさまです!
3年生は明日から特編授業、入試に向けてラストスパートです。
カリンなど喉に良いもの、体に良いものを摂りながら
体調管理に気を配りましょう。
【化学基礎】中和滴定
11月から12月にかけて、1年生の化学基礎の授業で中和滴定の実験を行いました。実験の機会があまりなかった3年生も行いました。
生徒の感想 (1年 特進クラス 倉橋悠太 川越市立大東中学校出身)
私たちは中和滴定という実験を行いました。中和滴定とは、濃度不明の酸または塩基を濃度が分かっている酸または塩基で中和し、濃度を求める実験です。
今回の実験で使った実験器具の内、大半は初めて使う器具でしたが、一つ一つの操作を丁寧に正しく扱えたと思います。また、今まで教科書でしか見た事のないフェノールフタレイン水溶液の変化を実際に見ることができ、とても良い機会となりました。もし次の機会があれば再度実験に参加したいです。
まずは準備から。
10倍に薄めた食酢を10mLコニカルビーカーに取りフェノールフタレインを加えます。
ビュレットには水酸化ナトリウムを入れます。
準備が出来たらいざ滴定開始!
淡いピンク色を目指して大胆かつ、繊細に水酸化ナトリウムを滴下していきます。
ビュレットの目盛りを真剣に読んでいます。このデータをもとに食酢の濃度を計算します。