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【SSH】生徒研究発表会
1月28日(土)東松山市民文化センターで生徒研究発表会を実施しました。
1月25日に実施したクラス内発表で選ばれた科学探究の6本の発表と数学探究、理数系部活動、1,2年生の総合的な探究から選ばれたものと合わせて12本の発表がありました。
運営指導委員の方々や保護者、OBが来場しての開催は3年ぶりとなりました。
ステージでは2年生が1年生の時から取り組んできた課題をPowerPointを使って分かりやすく説明しました。
質疑応答では活発な質疑応答が行われ、OBからも多くの質問がありました。
1年生の総合的な探究の授業では、東松山の地域ブランド、ひがしまつやまプライドに認定された製品の紹介CMを作成。学年で選出された作品を放映しました。
全てのCM作品はコチラからご覧いただけます。
動画撮影に関して苦労したことや、どんなところに気を付けて作ったかなど、作成したグループの代表者がコメントをしました。
総合的な探究の2年生は東松山の課題解決をテーマに口頭発表しました。
東松山の活性化について、生徒たちなりに考え、まとめていました。
評価の高かった研究発表を紹介します。
その後、ホワイエ等で1,2年生のすべての探究、理数系部活動などのポスター発表を行いました。
研究の内容について数多く質問する姿が見られました。
午後は松山市内の小学生が研究発表をする松高科学展を開催しました。
感染症拡大防止の観点から小学生を招いての実施はしばらく無かったのですが、今回は3年ぶりに小学生に研究発表をしてもらいました。
どの研究も小学生が研究したとは思えないほどレベルが高く、生徒の口から「僕たちの研究よりもすごい…」というつぶやきが聞こえてきました。
その後、運営指導委員の先生方と成果報告会、運営指導委員器が行われ松山高校SSHの活動についてご意見をいただきました。
この後、2年生は6月に実施予定の英語研究発表会に向けて英語でプレゼンできるように準備をしていきます。
生徒の感想 1年理数科 小野寺悠真(富士見市立水谷中学校出身)
SSH生徒研究発表会は、僕にとって刺激的な行事でした。理数科の先輩たちの研究発表はどれもレベルの高い内容で資料を読んでいても、プレゼンのスピードに理解が追い付かないようなことが何回かありました。
この行事で来年までにどのようなプレゼンをしたらよいのか、という具体的なイメージが湧きました。また、来年の自分たちがどのような研究発表ができているのか、とてもワクワクしました。これからも、丁寧に研究をして、今回の先輩たちの研究発表を超えられるような、内容の伝わりやすいプレゼンを目指して頑張っていこうと思いました。
2年理数科 橋本颯(川越市立初雁中学校出身)
今日はSSH生徒研究発表会が開催されました。発表会では先日行われたクラス内発表で選出された物理化学生物地学や数学のそれぞれのグループと理数系部活動、総合的な探究のグループが発表しました。
どの発表もわかり易くレベルの高い物でした。その中でも地学分野の「東上線沿いの河岸段丘」は専門知識がない私たちにも理解できるもので、いろいろな分野に発展できそうな内容でした。
ぜひたくさんの人に聞いて欲しいと思いました。今回僕たちの研究は選ばれませんでしたが、他の班の研究から良い刺激を貰えたので今後の研究に生かせるようにしていきたいです。
【SSH】理科研究発表会
2月4日(土)埼玉大学で理科研究発表会が開催され、生物部と化学部が参加しました。
午前中のポスター発表には生物部と化学部が参加。
生物部は「埼玉県内におけるカワリヌマエビ属から発見された共生生物の報告」と「飯能市苅場坂産ナミウズムシの系統の解明」のポスター発表をしました。
化学部は「ビスマスの陽極酸化における構造色の変化と電圧・温度の関係」「銅板への電解スズめっきと加熱による青銅めっきへの誘導」「ポリ乳酸の簡単な合成方法の検討」「身近なものを用いた燃料電池の電圧の変化」「ソメイヨシノからのクマリンの新しい抽出方法」のポスター発表をしました。
午後は化学部の「ビスマスの陽極酸化における構造色の変化と電圧・温度の関係」と「銅板への電解スズめっきと加熱による青銅めっきへの誘導」が口頭発表をしました。
埼玉大学の先生方や学生の方々、他校の生徒がいる中での発表は、生徒たちにとって良い経験となったようです。
生徒の感想 鹿内鉄矢( 東松山市立東中学校出身)
2月4日(土)、埼玉県高等学校理化教育研究発表会が埼玉大学にて開催されました。この行事では、埼玉県内の高校生がお互いの研究成果を発表し合い、埼玉大学の教員、大学院生、学部生の方々に指導講評をして頂きました。
これまで他校に向けての発表をする機会があまり無かったこともあり、とても緊張しました。発表の中には着眼点や発想力に驚かされるものがありました。また発表の態度やスライドのレイアウトなど見習いたいと思う点が多くありました。そして他校からの質疑応答や埼玉大学の方々による指導講評により、自分の研究を見直す良い機会となりました。
口頭発表の機会はまだあるので、この行事で学んだことを活かし、より良い発表をできるように頑張りたいです。
伊藤拓海(ときがわ町立玉川中学校出身)
今回私たち生物部は、埼玉大学で開かれた埼玉県理化教育研究発表会にて研究発表を行いました。
私は今回、初めて研究発表会に参加しました。
初めてということもあって緊張していましたが、真剣に発表を聞き思いやりのある質問をしてくれる優しい人ばかりで、何事もなく発表を終えることができました。
今回の発表で研究発表会の雰囲気を掴む事ができたので、いただいた質問やご意見を次の研究発表に生かしていこうと思います。
【SSH】SS理数数学Ⅰ 大学出張講義
1月23日(月)1年の理数科特進対象に、東京電機大学の硲文夫先生を講師にお招きして、出張講義を実施しました。
講義のタイトルは「三段論法のふしぎ」です。
三段論法とは論理学における、論理的な推論を重ねながら結論へ導く論法です。
これは古代ギリシャの哲学者であるアリストテレスが確立した論法です。
そう聞くと、数学とは関係無いように思えるかもしれませんが、提言命題を4つの方に分け、記号であらわすことで数学的に解けるのです。
提言命題は4つの型があります。
「すべてのSはPである」
(例)全ての人間は動物である
「すべてのSはPでない」
(例)全ての三角形は四角形でない
「あるSはPである」
(例)ある松高生は埼玉県民である
「あるSはPでない」
(例)ある自動車は日本製でない
です。
これらから提言三段論法について考え、ベン図を使って妥当性の吟味をしました。
生徒の感想 荻野航(日高市立高麗川中学校出身)
東京電機大学の硲文夫先生に三段論法のふしぎという講義をしていただいた。講義内容としては、三段論法の提言命題からベン図を用いた考え方を学び、その後、近くの席の人たちと相談しながら、その妥当性について吟味した。
数学で学んだ「集合」という分野でも用いたベン図をこのようなところにも応用すると、提言命題にある4つの型を簡単に示すことができていた。また、この考え方をうまく使うと、他の数学の問題も解くことが出来るのでは無いかと思う。理数科は理数探究があるのでこのような視点を活かしていきたい。
【SSH】生徒研究発表会クラス内予選
1月25日(水)理数科2年が1月28日(土)に実施予定の生徒研究発表会のクラス内予選を実施しました。
ここで選ばれた発表が、生徒研究発表会のステージで発表します。
理数科2年生が1年半かけて研究してきたことをPowerPointを使って発表しました。
質疑応答も活発に行われました。
予選を通過したのは以下の青で網掛けした6本です。
これら6本と化学部、総合的な探究の発表と合わせて12本が1月28日(土)に東松山市民文化センターにて実施予定の生徒研究発表会で口頭発表をします。
また口頭発表後、探究Ⅰ、探究Ⅱの全ての研究と、理数系部活動のポスター発表をします。
【生物】東京理科大学研修
東京理科大神楽坂キャンパスで実施された細胞培養と微生物実習に理数科3年の生徒が参加してきました。
細胞培養の実習は12月25~26日、微生物実習は1月5~6日に行われました。
この実習に参加している高校生達は、自ら理科大のwebサイトを見て申し込んでいて、とても意欲的な学生たちです。遠くは関西地方から泊りがけで参加している生徒もいました。
細胞培養ではニワトリ胚から取り出した心筋と胸筋の組織を培養しました。
2週間程度温めたニワトリのタマゴ。
発生が進んだニワトリの胚から取り出した細胞を、丸1日培養したものです。核が確認できます。
微生物実習では、乳酸菌を使った培養実験をしました。
紫外線が乳酸菌に与える映鏡についてや、ワサビ、ショウガ、ニンニクによる殺菌効果の実験をし、その結果からどのようなことが考えられるかなどをグループごとに発表しました。
ご指導いただいた松田良一先生。
初めて会う生徒同士で実験をし、結果をまとめて考察し発表をするという貴重な機会となりました。
生徒の感想 佐藤琉晟(川越市立福原中学校出身)
今回、私は東京理科大学の細胞培養実習と微生物実習に参加してきました、
細胞培養実習では、孵卵して10日目前後のニワトリの卵を使いました。卵を割って、取り出した生き物は、目や足、手がすでにできている状態でした。取り出した生き物から、心臓の筋肉、胸筋を解剖して取り出しました。そして取り出した筋肉をいくつかの工程を通して、培養を開始しました。培養2日目は核や筋繊維が再生しており、まだ動いていない状態でした。しかし、培養4日目には心臓から取り出した筋肉による拍動や胸筋の動きなどが確認できました。細胞培養実習は高校ではないような機器を使っていたのと、実際に細胞が再生していくことを観察できた貴重な実習となりました。
微生物実習ではヤクルトとR-1に含まれている乳酸菌を用いて複数の実験を行いました。その中でも一番面白かった実習は薬味の殺菌効果を調べた実習です。これは、おろしワサビ、おろしショウガ、おろしニンニクをR-1由来の乳酸菌中に入れ、どの薬味がどれぐらい殺菌効果があるか調べる実習です。結果はニンニクの圧勝でした。かなり殺菌されていたので驚きました。結果を踏まて、確かにニンニクを食べると風邪をひきにくくなる、たくさん食べると口の中がヒリヒリするなど殺菌が原因で起きているのではないかと思われる日常の出来事があるなと思いました。一見、簡単そうな実習でしたが非常に興味深かったです。
今回の実習を通して実験の面白さを再認識しました。そして、ただ実験がうまくいくのが大切ではなくなぜこの操作を行い、どうしてこのような結果になるのを考えながらやっていくのが一番大切だと思いました。この気持ちをこれから先の大学での実験でも忘れないようにしたいです。
【SSH】Active Learning inPractical Work
10月5日(水)東南アジア教育大臣機構理数教育センター(在マレーシア)と国際協力機構(JICA)が実践するアフリカ教員研修プログラムの中で、松山高校化学部がSSHで行っている研究を英語で紹介しました。
画面の向こうにいるのは、エチオピア、ケニア、マラウイ、ナイジェリアの方々です。
画面越とは言え、外国の方々に英語で研究発表をするのは緊張したようですが、生徒たちにとってはとても良い経験になったようです。
生徒の感想 栗島 旺資 (東秩父村立東秩父中学校出身)
皆さんこんにちは!
先日(10月5日)、松山高校二階の化学室にて、「Active Learning in Practical Work」として、東南アジア理数教育センターとJICAの共同企画が行われました。化学部がこれまで行ってきた研究を5~10分程度の短い動画にまとめ、参加して下さった外国人の方々に向けて、英語でプレゼンテーションを行いました。学校の行事としてアフリカの人たちと英語で交流を行うことなど今まであまりなかったため、とても緊張しました。しかし、「一人の松山高校生」として、普段学ぶことの出来ない様々な経験ができたことには、大きな感動がありました。また、今回は二週間以内に動画を作らなければいけなかったため、「短い期間で自身の力を最大限発揮する」能力を磨く、良い機会になったと思います。
【SSH】ISEF体験者の発表と体験談を聴く会
9月24日(土) 東京都立多摩科学技術高校で「ISEF体験者の発表と体験談を聴く会」が開催されました。
今年の5月にアメリカで研究発表をしてきた大妻嵐山中学校高等学校の生徒に、その時の発表を再現してもらい、感想や体験談を語ってもらいました。
ISEFとはInternational Science and Engineering Fairの略で、世界中の国や地域から2000人ほどの高校生が集まり、科学の自由研究を競うコンテストです。 松山高校からは2名が多摩科学技術高校で参加、オンラインで化学部の生徒が松山高校化学室から参加しました。
松山高校の生徒たちは実際にアメリカで発表してきた大妻嵐山高校の生徒の生の声に大いに刺激を受けたようです。
生徒の感想 齋藤誠(川越市立富士見中学校出身)
本日私は日本学生科学賞を受賞し、ISEF(国際学生科学フェア)に出場したKさんの研究と体験談を東京都立多摩科学技術高等学校でうかがいました。 Kさんの研究は高濃度の水酸化ナトリウムの代わりにドデシル硫酸ナトリウムを用いることで、亜鉛粉末を用いる銅板への亜鉛メッキの安全性を向上させたというものである。
私がKさんの話をうかがっていて特に印象的だったことは、彼女の発表に対する姿勢であった。彼女は終始笑顔で質問にも冷静に、丁寧に答えていた。その様は、例えるならCA(キャビンアテンダント)のようであり、その姿はとても美しかった。 彼女によると質疑応答の際は「わからない」という言葉は使わないようにし、相手が何を言いたいのかむしろ私が知りたいのだという気持ちで話すようにしているとのことであった。 またこれは当然ではあるが、彼女は実験をかなりの回数行っていた。 彼女を見て自分も発表の時に感謝と尊敬の念を込めてスピーチを行えるように頑張っていきたいと思う。
【SSH科学探求Ⅱ】 3Dプリンターを駆使した研究
2年理数科SSH科学探求Ⅱ物理分野において、「水車の羽の数と発電量の関係」を調べるため、水車を生徒自らがFREE CADで設計し、3Dプリンターで製作しました。研究はまだ途中だが、水車の製作が終わり、いよいよ実験が始まります。どのような研究成果が得られるか楽しみです。
<実験装置> <水車の拡大図> <3Dプリンターと製作した水車>
<生徒が設計し、3Dプリンターで製作した水車の一部>
【SSH】SSH通信No.2
【SSH】東邦大学生物講義
8月19日(金)東邦大学理学部生物学科准教授 後藤祐二先生を講師にお招きし、1年理数科を対象に生物講義を実施しました。
講義のタイトルは「1塩基の違いが性別、容姿やカラダの大きさまで変える!ゲノムの不思議!!」で、ゲノムの違いがもたらす生物の多様性について学びました。
ゲノムや遺伝子についての解説のあと、たった一つの塩基の差により様々な多様性が生まれる不思議についてお話していただきました。
これは生物が環境変化に対応し、多様性に富んだ個体を残すためにこのような多様性があると考えられています。
しかし、その多様性が環境の変化に対して吉と出るか凶と出るかはその時には分かりません。長い長いトライ&エラーの積み重ねで今の生物がいることを思うと、生命の神秘について感じることができたのではないでしょうか?
生徒の感想 大嶋祐成(嵐山町立玉ノ岡中学校出身)
講義ではゲノムや遺伝子の細かい説明や、ゲノムの機能によって起こる生物の変化は一つの塩基が変わるとどうなるのか、また遺伝子が変わるとどんな変化が見られるのかが分かりました。自分は魚類の性決定に驚きました。いつでも性別を変えることができる魚や、群れの中でメスが死んだらその群れの一番大きいオスがメスになるなど、社会的に性転換する魚がいることが面白かったです。この講義を通して、生物分野における興味がわきました。それと同時に疑問が浮かんできて、生物のことについてもっと知りたいと思えました。あまり好きではなかった生物について面白いと思えてよかったです。