松高日誌(令和4年度)

カテゴリ:授業(各教科)

【化学基礎】実験 ボルタ電池・ダニエル電池・鉛蓄電池・燃料電池

1年生普通科の化学基礎で、電池に関する実験を行いました。今回は3月10日の2限の1-3にお邪魔しました。

生徒の感想  (1年3組  小川柚悟  小川町立東中学校出身)

 今日は、化学基礎の実験で様々な電池を作成しました。作ったボルタ電池、ダニエル電池の起電力の差異は小さく、どちらも約1V(ボルト)ほどでしたが、鉛蓄電池は約2Vと他と比べ大きいものでした。

 今回作った3つの電池の内、鉛蓄電池は二次電池といい、充電をすることで繰り返し使用することが可能で、これは自動車のバッテリーに使用されます。そして今回時間が足りなかったため作れなかった燃料電池は、二次電池であることに加え、発電効率が高く、環境に優しいなど様々な利点があります。これは、化石燃料を用いずに作ることができるため、近い未来に多く活用されることが期待できます。もし機会があれば作りたいと思いました。

 

ボルタ電池は、希硫酸に電極である亜鉛板と銅板を浸して完成です!

△希硫酸をビーカーに注ぎます。

▽電極を浸したら、起電力を測り、プロペラモーターや電子オルゴールにつないで電池の性能をチェックします。

 プロペラもゆっくりとですが回ったところが多く、電子オルゴールもかすかな音を発していました。

ダニエル電池は半透膜を付けた銅管に硫酸銅を入れたものと、亜鉛板を硫酸亜鉛溶液につけて完成です。

同じように起電力を測り、プロペラモーターや電子オルゴールで電池の性能をチェックします。

 ボルタ電池よりは力強くプロペラや電子オルゴールを動かしたようです。

鉛蓄電池は鉛板2枚をビーカーに固定して、希硫酸をそのビーカーに注いで作ります。

そして、ゼネコン(手回し発電機)で充電したら起電力を測り、電池の性能チェックをします。

 起電力も、電池としてのパワーもボルタ電池やダニエル電池より上でした!

燃料電池は飽和食塩水と炭素棒2本の炭素電極を使い、ゼネコンで充電したら完成です。

 生徒は実験では作ることができませんでしたが、先生が演示で作ってくれました。食塩と、炭素しか使っていないのに鉛蓄電池と同様な電池になりました!

【家庭基礎】将来の自分の家を考える(平面図作成)

保育・経済を踏まえた上で自分の理想の住居を考えます。

 

 

 

 

 

 

 

写真上:過去の平面図 写真左下:平面図作成中 写真右下:保育実験中

 

保育環境の課題を学んだ上で、可処分所得と住居に使える予算などの経済状況を踏まえ、平面図を作成しました。

 

「自分が仕事から帰宅後に洗濯を取り込む→たたむ→洗濯→干す」を毎日やるためにはどのような洗濯動線がよいか、

夏涼しく冬温かい、なるべくエアコンに頼らない環境共生住宅にするにはどうしたらよいか(採光・通風)、

防災、子育てのしやすさ、(高齢期まで見通した)住みやすさを考えた間取りをどう取り入れるか、

 

ものすごく真剣に考えながらも、

トレーニングルーム、サウナ、防音室、地下室、プールなど自分の理想のスペースを入れ込み、

満足した様子でマイ・ドリームハウスを作成していました。

 

 

【歴史総合】校内授業公開

1年生の新しい教科でもある歴史総合の授業で、他教科の教員にも授業を公開してより良い授業を作っていこうという趣旨のもと校内公開授業が行われました。

教科書と黒板を使った授業です。生徒同士の話し合いや、先生の問い出しに生徒がその場で答えるコール&レスポンス風な授業が行われ、生徒が自主的に参加するような時間になっていました。

 

冷戦の始まりと東アジア諸国の動向についての授業です。第二次世界大戦のあとアメリカとソ連の対立がヨーロッパのみならず、アジア諸国に影響を及ぼし、今の国際状況にもつながっていることを学びました。

時間の都合がついた先生方も複数、見学に来ていました。ちなみに今日は、教頭先生・英語・理科・地歴公民の先生が見学していました。

【地学基礎】太陽(黒点)の観測

1月18日に2年生特進クラスの地学基礎の授業で、天体ドームにおいて太陽の観測を行いました。

生徒の感想  (2年  特進クラス  森下朔志  川越市立東中学校出身)

 地学基礎の授業で、太陽の黒点の観測を行った。黒点とは太陽表面にある黒いシミのようなもので、周りに対して低温であるため暗く見えるものである。また、黒点の位置を継続的に観測することで太陽の自転もわかる。

 松高には屋上に天体ドームがあり、それを使って観測した。松高の魅力の1つでもある。私は、太陽系や宇宙に興味があるので、実際に天体望遠鏡を使って観測できたのは、良い経験になった。そして、授業で学んだことを、目で見て確認することができるのはとても楽しく、今後の勉強のモチベーションになり有意義な時間を過ごせた。  

 

天体ドームの中には、直径15㎝のレンズを持つ天体望遠鏡があります。PCにつないで画像をみんなで見ることができます。時折HPに出てくる天体の画像もここで撮られています。

光の強い太陽の観測なので、お手製のフィルターを通して観測します。

黒いぽつぽつとしたものが黒点です。今年は黒点が多めに観測できます。

屋上からは、遠くの山々も見渡すことができます。富士山は残念ながら雲がかかって見えませんでしたが、浅間山や日光の方の山まで確認できました。

【物理基礎実験】気柱共鳴

2年生の物理基礎で、気柱共鳴の実験を行いました。今回は2年6組にお邪魔しました。

ガラス管の口に音源を近づけたときに音が共鳴すれば、気柱には定常波ができている。この性質を利用して音源の振動数を測定します。

生徒の感想  (2年6組  市川敦哉  東松山市立東中学校出身)

 今日は、物理の実験で気柱共鳴というものを行いました。驚いたことは、音叉で鳴らした音が共鳴すると、想像以上に大きな音がしたことでした。音速の式、V=331.5+0.6t(V:音速、t:温度)から、音速は摂氏零度1気圧の時、毎秒331.5メートルであり、温度が1度上がるごとに0.6メートル上がることが考えられました。

 

実験は、3~4人1グループで協力して行います。

音源には音叉を使い、ガラス管内の水面の高さを変え、音叉に共鳴する気柱の長さを測定する。(ℓ₁)

さらに、水面を下げていき、次に共鳴が起こるところの気柱の長さを測定する。(ℓ₂)

これらのデータ(ℓ₁とℓ₂)より、音源の波長を計算することができます。

さらに、現在(実験当時)の気温から音速の値を計算し、波長と音速から振動数を求めることができます。

ほぼすべてのグループが音叉の振動数に近い数値を計算していました。ピタリ賞の値をたたき出したグループも!2Hz違いのニアピン賞のグループも出ました‼

【生物】ウズラ胚の観察実験

3年生特編期間中、生物選択者対象にウズラ胚の観察実験を行い、脊椎動物の発生の共通点について学びました。

 

ウズラの受精卵を約38℃のインキュベーターで35~48時間あたため、発生が始まった卵黄膜の胚を切り出し、培地において観察します。

 

 

細かな作業が必要ですが、生徒達は器用に作業し、心臓が動く様子等を真剣に観察していました。

生徒たちは発生について深く学ぶことができたようです。

 

【SSH】SS理数数学Ⅱ 大学出張講義

12月15日(木)2年理数科生徒と特進希望者生徒を対象に東京電機大学 理工学部 教授 硲文夫先生を講師にお招きして、大学出張講義を実施しました。

 

今回のテーマは「A4のふしぎ」です。

私たちが日ごろ目にしている紙のサイズには、実は意外な事実が隠されていることを、実際に紙を使って試してみたり、計算したりして確かめました。

 

 

紙を折ったり重ねたりしながら、ああでもないこうでもないと試行錯誤しています。

 

A4に隠された秘密の1つとして、一般的にA版、B版の紙のサイズは縦横比が1:√2になっている、ということがあります。

これは半分に折った時に相似形となるサイズです。これにより紙を無駄なく利用できるというメリットがあります。この√2は計算で導き出すことがでます。

 

 

 

また、A0のサイズは841mm×1189mm、B0のサイズが1030mm×1456mmなのですが、掛け算して面積を出してみると

A0は841mm×1189mm=999.949㎟≒1㎡

B0は1030mm×1456mm=1499.680㎟≒1.5㎡

となるのです!これは偶然ではなく、そう決めた人がいるようです。

 

この紙のサイズを考えた人、マジで神!

 

 

生徒たちは紙のサイズという身近なところに潜む数学に興味津々な様子で講義を聴いていました。

 

生徒の感想 島意綱(東松山市立東中学校出身)

 今回の数学探究では、東京電機大学の硲先生による「A4のふしぎ」という講義が行われた。この講義では、なぜ紙の縦横の比が1:√2なのかという「紙のサイズについて」と、この世界に存在する「黄金比」や「A4の紙の3つ折り」という3つのテーマについて話をしていただいた。自分たちで黄金比を求めたり、紙を折って比を証明したりしました。手を使いつつ頭を使う講義だったので最後まで楽しく学ぶことができた貴重な時間になった。高校2年生の12月ということもあり、大学への講義への興味がまし、大学や学部選びの良い機会となったと思う。これからもこういった行事を大切にしていきたい。

【理数物理】ガラスの屈折率の測定

12月22日(木)2年の理数科でガラスの屈折率の測定実験を行いました。

生徒の感想  (2年  理数科  関口太一朗  ときがわ町立玉川中学校出身)

 今回の実験では、ガラスの屈折率の測定をしました。直方体のガラスを紙の上に固定し、奥側と前側に二本ずつ重なって見えるように虫ピンを立て、それらの角度の差を三角関数を用いて導き出しました。

 原始的な方法で手動で作業をするので誤差は出てしまいますが、その分原理を理解しやすく確実な実験だったと思います。また、キャノーラ油の中にガラスを入れると見えなくなるという実験も面白かったです。そうなるという知識はありましたが、実際に見てより深く理解することができました。

直方体のガラスの側面をのぞくき、すべての虫ピンが重なるように虫ピンを立て、ガラスの位置と虫ピンを刺した位置から作図をして、屈折率を求めます。

屈折率に関する実験おまけ① 水の中で、バナナの文字が消える!

 

屈折率に関する実験おまけ② パイレックスの容器を油に入れると消える!

 

【科学探究Ⅱ】化学実験

理数科2年生の化学部門の探究活動です。

[金属樹班]電気を流したときに、金属樹がどのようになるかを探究しています。

金属樹の形の変化をどうはかるのか、試行錯誤中です。

[銅鏡班]販売しなくなってしまった薬品の代わりになるものを探し、きれいな銅鏡をつくれるように試行錯誤中です。

 

[めっき班]銅板へのビスマスのメッキを試みています。

 

[化学部]放課後は、化学部も実験に参加していました。

触媒となるゼオライトを活性化させるために、いろいろな金属イオンを作用させています。

 

 

百人一首大会 in 図書館

2007年に連載が開始された『ちはやふる』(末次由紀・講談社)の50巻(最終巻)が2022年12月13日に発売されました。本校の司書さんが、図書館の一角に作った『ちはやふる』コーナーがあります。素敵です!!

『ちはやふる』を読んでいた人も、読んだことがない人もこの機会にぜひ、図書館を訪れて欲しいです。

12月16日に『ちはやふる』50巻の発売を記念して、2年3組で百人一首大会を実施しました。初めて百人一首をやった生徒もいたようですが、皆、真剣に取り組んでいて、楽しそうでした。

【理数生物】探究的な実験~酵素の性質~

12月5日(月)1年理数科の理数生物の授業で探究的な酵素実験を行いました。

 

今回の実験の目的は、過酸化水素を分解するカタラーゼの最適温度と最適pHを実験結果をもとに考察することです。 

生徒たちは前回の授業で、班ごとにカタラーゼの最適温度や最適pHはどれくらいかを根拠を元に仮説を立て、それを確認するための実験を班ごとに計画しました。

実験当日は各班の実験計画書をもとに、用意された実験道具の中から自分たちの実験に必要な物を選び、それらを使って実験を行いました。

 

 

 

班のメンバーと確認し合いながら、意欲的に取り組む生徒たちの姿が見られました。

 

最後に、得られた実験結果から、酵素の性質について班ごとに検証し発表しました。

 

 

生徒のプリント

 

自分たちで考えた実験を実際にやってみる楽しさと難しさを感じた生徒たち。ぜひ次の実験につなげて欲しいと思います。

 

生徒の感想

・今回は自分たちで実験をしたことで、順序づけて行うことの大変さと、それに見合った楽しさがあり、とてもいい実験の時間を過ごせました。

・自分たちが予想してたものに近い結果が出たので、自分たちの仮説が正しかったことが分かりました。

・今回の実験(pHに関して)では、特に溶液のpH以外の条件を変えないようにすることを意識しました。例えばレバーの重さや過酸化水素水の量を一定にしたり、できるだけ均一な力で混ぜたりました。このような実験の時には、より条件を等しくする必要があります。実際に実験をしてみると、足りない物や工程が分かったり、思うようにことが運ばなかったりすることが多かったので、実験の計画では自分たちのしたいことと、現実的に実現可能なのかを十分に検討する必要があると分かりました。

 

【化学基礎】中和滴定

11月から12月にかけて、1年生の化学基礎の授業で中和滴定の実験を行いました。実験の機会があまりなかった3年生も行いました。

生徒の感想  (1年 特進クラス  倉橋悠太  川越市立大東中学校出身)

 私たちは中和滴定という実験を行いました。中和滴定とは、濃度不明の酸または塩基を濃度が分かっている酸または塩基で中和し、濃度を求める実験です。

 今回の実験で使った実験器具の内、大半は初めて使う器具でしたが、一つ一つの操作を丁寧に正しく扱えたと思います。また、今まで教科書でしか見た事のないフェノールフタレイン水溶液の変化を実際に見ることができ、とても良い機会となりました。もし次の機会があれば再度実験に参加したいです。

 

まずは準備から。

10倍に薄めた食酢を10mLコニカルビーカーに取りフェノールフタレインを加えます。

ビュレットには水酸化ナトリウムを入れます。

準備が出来たらいざ滴定開始!

淡いピンク色を目指して大胆かつ、繊細に水酸化ナトリウムを滴下していきます。

ビュレットの目盛りを真剣に読んでいます。このデータをもとに食酢の濃度を計算します。

【理数科】化学特別講義

12月2日(金)理数科1年生対象に化学特別講義を実施しました。

現在の松山高校理数科はカリキュラムの関係で1年で化学の授業がありません。

そこで、生物を学ぶ上で知っていた方が理解しやすい化学の基礎的な知識について、化学科の遠藤先生に講義していただきました。

 

 陽子や中性子、電子など原子の構造の話から始まり…

 結合についてや、最外殻電子、価数やイオンの話などを1時間でギュギュっとコンパクトにまとめて講義していただきました。

授業の合間に生徒から「なるほど」と理解が進んだ様子の言葉や「生物でやったところだ!」という声が聞こえ、生物と化学という科目にとらわれない学びにつながった様子がうかがえました。

【化学】ガスバーナーの使い方・アルコールの爆発

なかなか実験を経験できなかった3年生の化学で実験を行いました。ガスバーナーの使い方から燃焼・爆発についての実験です。

まずは、ガスバーナーを分解して構造を確認してから火をつけます。

 

ガスバーナーの炎には、外炎と内炎があり、針金を熱して温度を確かめます。熱い方が先に赤くなるはず!

さらに同じ鉄であるスチールウールや鉄粉を燃やしてみます。

 

 

次に、側面下方に穴を開けた缶にメタノールを入れ、紙コップで蓋をして側面の穴から点火する。メタノールが爆発すると、紙コップが飛びます。

どのようにしたら、より勢いよく紙コップを飛ばせるだろう?

生徒の感想  3年7組  目黒颯斗(滑川町立滑川中学校出身)

 私たちが行った実験は、ガスバーナーを使って針金や鉄粉を燃やして燃え方を比較しました。さらに、メタノールに火を近づけて爆発を起こす実験を行いました。

 この実験から考えられることは、針金と鉄粉を比較すると鉄粉のほうが燃えることから、同じ物質でも表面積が大きくなるほど燃えやすくなることがわかりました。そのため、液体よりも気体のほうが粒子が細かくなっていることから、気体の表面積は液体よりも大きいと考えられます。よって、気体のメタノールの割合が多いほど爆発の威力は高くなると考えられます。

【家庭基礎】調理実習最終回(中国料理・きゅうりテスト)

中華鍋で炒飯を作る季節がやってきました。

最初の調理実習は日本料理、2回目は西洋料理、最終回の今回は中国料理(炒飯、油淋鶏、あんかけスープ、杏仁豆腐)を作ります。

中華鍋を使って自分の炒飯は自分で作ります。米をこぼすまい、と楽しみながらも真剣に取り組んでいました。

鉄鍋で料理をすると鉄分も摂取できます。駅伝に向けて、鉄鍋たたいて鉄分を摂りましょう。

 

きゅうり検定(2mm以内の厚さ、30秒で何枚切れるか)も実施しています。

50枚が合格ラインですが、今年は何人合格するでしょうか。

そして、毎年100枚以上切る強者が出てきます。今年のトップは誰だ?!

【生物科】理数生物 樹木の同定

1年理数科では理数生物の授業で、植生について学んでいます。そこで中庭にある樹木を題材にした実習を行いました。

これは生態系の分野で身近な植生についての実習です。

前の授業で学んだ、葉の形や葉の付き方、ふちの形や落葉か常緑かなどの特徴から、樹木を把握し、樹木を調べるサイト(樹木検索くん)なども使って、中庭にある木を同定し、配置図を作成しました。

また、調べた樹木の高さを大まかに区別して、階層構造を考えました。

よく似た葉もあり、区別しにくいものもありますが、生徒たちは丁寧に観察して木の種類を同定していました。

途中、雨がぱらつき始め、傘をさしての実習となりました。

教室に戻って、班で結果を持ち寄り、配置図と階層構造を完成させました。

 

身近な樹木を知ることから生態系や多様性について考え、樹木の生存戦略について考察しました。

3年生物実験~ウニの発生編~

 

3年生の生物の授業で、ウニの発生実験を行いました。

お茶の水大学 湾岸教育研究所様からいただいたキタムラサキウニの受精卵と精子を使って、

顕微鏡を通して、自分たちの目で生命の誕生を観察しました。

 

0.08mmほどの大きさしかないウニの受精卵と、私たちの受精卵はほぼ同じ大きさです。

こんなに小さな1つの細胞から、ここまで大きく成長したんだという実感から、

改めて生物の不思議さと面白さに気づけた良い実験となりました。

 

現在は、生徒たち自身が受精をさせた卵を飼育し、引き続き観察しようとポケット飼育を行っています。

今のところ、プルテウス幼生の4腕まで成長しています。

生徒たちは、この透明で神秘的な魅力ある幼生に名前(例えば、うーくん)をつけて、とても可愛がってくれています。

 

生き物を飼うという経験を通して学んだことが、生徒たちの心をさらに成長させてくれることでしょう。

 

 

【物理】液体窒素を用いた実験

10月11日(火)に3年生の物理選択者が、液体窒素を用いていろいろな実験を行いました。一部をご紹介します。

△液体窒素で輪ゴムやスーパーボールを冷やすと弾力性がなくなる感触を体感。

 

△風船を液体窒素につけて冷やすとみるみる縮み、液体窒素から出すと膨らんで元に戻る。

△酸素を液体窒素につけると淡い青色の液体酸素ができる。

△超伝導体を冷やしてネオジム磁石を浮かせるマイスナー効果の観察。

△冷やしたバラを素手で握ってバラバラに。

△液体窒素を一瞬触っても手が濡れない体験。

△シャーペンの芯に電流をかけてフィラメントにし液体窒素につけて電球を再現。

 

生徒の感想  3年7組 島田遥人(川島町立西中学校出身)

 今回は液体窒素を用いて液体酸素を作る、超伝導体を用いたマイスナー効果の観察、バラを冷やして粉々に砕く等の実験や、電池を冷やして観察、シャープぺンシルの芯を用いて電球を作る等の演示実験を行なった。

 普段テレビなどで見るような実験や、超伝導体を用いたマイスナー効果や電球の作成等、化学や物理に絡めた現象を観察することができ、コロナ禍であまり実験が出来ない中、安全に配慮しながらとても刺激的な時間だったと思います。

【理数科】探究Ⅰ生物 夏休み課題探究口頭発表

9月28日(水)探究Ⅰ生物分野で、夏休みの課題だった「ハツカダイコンを使った探究」の口頭発表を行いました。

探究Ⅰ生物分野では、夏休み前にハツカダイコンの種を20粒ずつ生徒に配布し、これを使って自由に探究する課題が出されていました。その発表会を9月26日(水)の5時間目に行いました。

 

 

 

ハツカダイコンの種を探究をするにあたって、生徒に伝えたことは以下の3点です。

・実験は1つのパラメータだけを変えて行うこと。

・小学生レベルの実験でも良いが、それを深めた物にすること。

・アイデア勝負!面白いアイデア待ってます!

 

生徒たちは光量や水、葉の枚数などのパラメーターを変化させ探究していました。

中にはハツカダイコンの種を追加で購入し、さらに実験をした生徒がいた一方、発芽させただけで枯らしてしまい、何の結果も出せない生徒もいました。

イキモノを扱う探究では、実験の内容だけでなくそのイキモノの管理も大切だということが分かったのではないでしょうか。

 

 

評価表は2月の研究発表会と同じ書式で行い、本番さながらの雰囲気でした。

 

実験の結果を数値化して判断させ、データサイエンスにもつなげていけそうです。

【化学実験】蒸留

9月27日(火)1年生で赤ワインの蒸留実験をしました。

1年生にとっては初めての化学実験です。

マッチの使い方の練習

 

赤ワインを蒸留してエタノールを抽出します。

 

抽出したエタノールを耐熱性のテーブルの上で燃やしました。

 

【地理B】アジアの集約的稲作農業、人口との関係は?

2年生の地理Bの授業で、アジアの集約的稲作農業に関する内容を取扱いました。

集約的稲作農業は土地生産性が高く、人口支持力が高いとされています。

このことから発展的内容として、 米の生産量の多い国は実際に人口が多いかどうかについて考えてみました。

世界の国別人口ランキングの上位を予想させています

(以下①~⑳は順位)

 

国別人口の上位10カ国(2019年)は、

①中国、②インド、③アメリカ、④インドネシア、⑤ブラジル、⑥パキスタン、⑦ナイジェリア、⑧バングラデシュ、⑨ロシア、⑩メキシコとなっています。

※参考:⑬フィリピン、⑮ベトナム、⑳タイ。

 

米の生産量の上位10カ国(2019年)は、

①中国、②インド、③インドネシア、④バングラデシュ、⑤ベトナム、⑥タイ、⑦ミャンマー、⑧フィリピン、⑨パキスタン、⑩カンボジアとなっています。

 

バングラデシュ(面積91位、GDP41位)やフィリピン(面積70位、GDP38位)など、面積やGDPのランキングの30位にも入らない国が、人口のランキングでは10位以内や20位以内にランクインしていることがわかります。

実際に、この背景には米の生産量が影響しているとされています。

 

米は力の源です。

松高生よ、たくさん食べて力をつけましょう!

【家庭科】夏期松高塾「自立のための調理」「スイーツ講座」など

8月9日㈫~8月10日㈬の2日間にわたり、家庭科松高塾を開催しました。

 初日に行った「自立のための調理」には、希望する8名の生徒が参加しました。ピザを生地から作る生徒、パスタを作る生徒、天ぷらを揚げる生徒など、思い思いの調理に取り組んでいました。作業が早く進んだ3年生は2年生に生地のこね方を教えるなど、主体的に取り組む姿が印象的でした。

ピザ生地の発酵もばっちり、天ぷらもおいしそうに揚がっていました。

 

 

 2日目の「スイーツ講座」は16名(満員御礼‼)が参加し、生徒の希望が多かったシュークリームとわらび餅を作りました。製菓の中でも難易度の高いシュークリームですが、生徒たちは師範を忠実に再現しながら、慎重に作りました。オーブンの中をのぞき、自分のシューが膨らんだときには歓声が上がっていました。

 

 

松山高校は家庭クラブ連盟に所属しています。(2022年現在)

 8月18日㈭、さいたま文学館で実施された埼玉県高等学校家庭クラブ連盟指導者養成講座に松山高校から2名の生徒が参加しました。

 新型コロナ感染拡大防止の観点から人数制限もあり、以前のような合宿というわけにはいきませんでしたが、他校の家庭クラブ員と丸一日交流することができました。

  午前中の実技講習会では、牛乳パックや端切れ布(制服の製造工程で出た廃棄布もありました)を使ってエコな小物入れを作成。午後は18歳成人と契約についての講義を聞いた後、他校の家庭クラブ員とグループディスカッションを行い、積極的に発表を行っていました。

 

~生徒の感想~ 

家庭クラブ委員委員長 安里龍成(さいたま市立大宮西中学校出身)

 最初ミスしてしまったが、他校の生徒がフォローしてくれたおかげで無事小物入れを完成させることができた。午後のディスカッションもとても緊張したが、勇気が大事。他校の家庭クラブ員との交流は楽しかった。来年も絶対参加したい‼

菅嶋アレックス(東松山市立東中学校出身)

 小物作りは自分なりのアレンジを加えることができた楽しかった。もう少し時間があればもっと工夫できたと思うが、楽しく作ることができてよかった。来年も参加したい。

 

「世界をリードする科学技術人材育成事業」BIO実習

8月8日(月)~8月10日(水)の3日間にわたり、所沢北高校で実施された「世界をリードする科学技術人材育成事業」のバイオテクノロジー実習に松山高校から4人の生徒が参加しました。

 

これは所沢北高校が東京大学農学部と連携して実施しているバイオテクノロジー講座で、ほかにも川越高校、川越女子高校からの参加がありました。

 

初日はマイクロピペットの取り扱い方の練習や、制限酵素を使った遺伝子操作について学び、その後実際に遺伝子組換えを行い、組換えた遺伝子を大腸菌に導入しました。

 

2日目は、培地に蒔いた大腸菌が思ったように増えているのか、増えていないのか、また、遺伝子組み換えした大腸菌は増えて赤くなったのかを確認しました。

 

次に組換え遺伝子から抽出したプラスミドからRFPを抽出し、カラムを使って分離しました。

3日目は手羽先、手羽中、手羽元を使って、トリの翼の骨格を確認しました。

 

 

 実験で使った手羽から取り出した骨と、スイカの皮とどちらが良く燃焼するのかの実験もしました。

 他校との交流もあり、充実した3日間でした。

 

生徒の感想 渡邉豊(三芳町立藤久保中学校出身)

僕たちは8月8日から10日まで所沢北高校で行われたバイオテクノロジー研修に参加しました。今回の講義では主に遺伝子組換えについて学びました。遺伝子組換えはバイオテクノロジーの一部でありほかにもバイオエネルギーなどの例が挙げられ、様々なものに応用されていて、私たちの身近なものに広く使われていると知りました。講義では、遺伝子の組換えももちろんのこと、実験において大事なこと、この操作は何のために行うのか、また実験の結果から次にどのようなことにつなげられるかも大切なことだと教わりました。今回の講義で学んだことを勉強や部活に生かせるように頑張っていきたいです。

 

【理数科】OBによる特別授業

7月22日(金)理数科3年生を対象に、OB4人による特別授業を実施しました。

 

新潟県立大学国際経済学部3年の沢田君は現在、都内のスタートアップ企業でインターンをしていて新潟と埼玉を深夜バスで行き来する生活をしているそうです。

大学受験のことで頭がいっぱいの生徒たちにとって、大学の先で自分が何をしているのか考えるきっかけになったのではないでしょうか。

 

千葉大学教育学部3年の新井君です。

受験は情報戦だといい、自分が千葉大学を受験したきっかけや、大学生活について話してくれました。

 

  午後は20人ずつ2つのグループに分かれて2人の卒業生に講話をしてもらいました。

 

一人目は、埼玉大学教育学部3年の堀野くんによる数学演習講義です。

 ハノイの塔というパズルゲームを題材に授業が行われました。

 

2人目は 学習院大学理学部化学科の島田くんです。

大学でどんなことをやっているのか、講義や実験について具体的に話をしました。

 

同じ場所で3年間を過ごした先輩方の話は、生徒たちの心に響いたようです。

【理数生物】黄斑・盲斑の実験

3年理数科生物選択者対象に黄斑・盲斑の実験を実施しました。

 

 

盲斑の実験では、普段意識していないのに見えていない部分があること、見えていない部分を脳内で補完していることを実感しました。そして、自分の盲斑の形を紙に写し取り、紙の重さから盲斑の大きさを導き出しました。

 

 

黄斑の実験では、視野の端では色が灰色っぽく見えていることや、色の見え方には個性があることを体感しました。 

ヒトの感覚器官は本当に興味深いですね。

【生物】神経胚の作製

3年生物選択者が紙粘土を使ってカエルの神経胚を作りました。

 

外胚葉(皮膚や感覚器になる)は青、内胚葉(消化管などになる)は黄、中胚葉(骨・筋肉になる)は赤とし、卵が発生していく様子を頭の中でイメージしながら立体的に作っていきます。

 

最後に糸で半分に切って断面図を確認しました。

受精卵が細胞分裂を繰り返し、生物として複雑な体を作り上げていく一連の流れを、いつもと違ったスタイルで学びました。

 

【SSH】探究Ⅱ、Ⅲ合同授業

7月11日(月)7時間目に探究Ⅱ、Ⅲの合同授業が行われました。

英語研究発表会を終え、探究活動に区切りがついた理数科3年生が、これから探究を本格的に始める理数科2年生に向けて自分たちの反省も含めて意見交換会をしました。

 自分たちのスライドを元に、スライド作成時の注意を後輩へ伝授。

もっと英語の勉強をしたほうが良かった、実験は計画的に、スライドは文字を少なくなどなど反省点は次々と…

 

 先輩たちの話に真剣にメモを取る2年生。

 

実験のやり方や、時期など具体的な質問も多く出ました。

 

 

2年生がやっている研究について、3年生から鋭い質問が出て、タジタジになる場面も。

 

今回初の試みとなった探究Ⅱ、Ⅲ合同授業。

2年、3年それぞれにとって有意義な時間となったようです。

【生物実験】ウニの発生

7月8日(金)3年生物選択者を対象にウニの発生実験を実施しました。

この実験は、日本財団の「海と日本PROJECT」のイベントとして実施され、お茶の水女子大学湾岸生物教育研究所よりタコノマクラの卵と精子を提供していただきました。

 

 

初めに未受精卵と精子を顕微鏡で観察し、次にそれらを受精させて受精膜が上がる様子を観察しました。

卵と精子の大きさの違いに驚いたり、みるみる受精膜が上がる様子に歓声が上がりました。

未受精卵

 

受精卵

 

その後、あらかじめ用意しておいた初期発生胚の観察をしました。

 

 2細胞

 

 2細胞から4細胞になりかけ

 

16細胞

 

 

ふ化直後の胞胚

 

プリズム幼生

 

 生徒のスケッチ

 

生徒の感想

・受精が行われているところを実際に見られて面白かった。哺乳類でもやってみたい。

・時間がたつにつれて複雑な構造が出来てくるのが面白いと思った。

・生きている生物を見ることが初めてだったが、成長をきれいに見ることが出来た。

 時間があればもっといろんな卵を見たい。

・ウニの発生はとても興味深かった。

・人間の受精卵とウニの受精卵はほぼ同じ大きさと知り、人間の発生もこのように小さなものから起こっているのが分かった。

・受精した後にすぐ受精膜ができるのを観察できた。

・受精卵が実際に細胞分裂をしているところが見られてよかった。

 ・数時間、数十時間しかたっていないのに、こんなに形が変わることにとても驚いた。

 

 

そしてこの実験から数日後の放課後、希望者がさらに成長したプルテウス幼生の観察をしました。

 

 

 

2腕プルテウス幼生

偏向板2枚を使って骨片を光らせました。

 

【理数生物】体細胞分裂の観察

理数生物  6月24日(金)  4限

1年生の理数科で、タマネギの発根種子を使った体細胞分裂の観察を行いました。

△下処理をしたタマネギの発根種子をスライドガラス上で、先端部分(頂端分裂組織)を切り取る。

△押しつぶし、ようじの頭でたたき、押し広げる。

△各分裂期をスケッチする。

△視野中の各分裂期の数を数える。

△細胞の数から、細胞周期(一周期を22時間として各分裂期にかかる時間)を計算する。

△一人一人のデータを入力し、クラス全体のデータから細胞周期を計算する。

生徒の感想  (1年 理数科  井町脩斗  ふじみ野市立大井東中学校出身)

 タマネギの根端細胞に固定、解離、染色の作業を行い、それを顕微鏡を使い観察した。そして核や染色体の状態ごとに細胞の個数を計測し、タマネギの根端細胞で行われている体細胞分裂がどれほどの周期で行われているのかを考えた。この実験では、まず、解離の作業が少し難しく、細胞どうしの重なりを減らすために押しつぶすときの力加減に悩まされた。また、細胞の計測も大変だった。視野に200近い細胞があるところからわずかな差を見分けるのはとても疲れる作業だったが、それを丁寧にこなしたおかげで望ましい結果を得ることができた。

【SS科学探究Ⅱ】化学分野

6/21(火)7限 理数科2年 SS科学探究Ⅱ(化学分野)の様子です

化学分野は3つの分野に分かれて実験をしています。

①廃液処理班

卵の殻、チョークなどの炭酸カルシウムを焼いて、酸化カルシウムを作り、重金属廃液を処理する実験です。

 

②銅鏡班

銀を析出させて鏡のようにする実験は、銀鏡反応として有名ですが、この班は銅イオンをつかった銅鏡の作成を行っています。硫黄系の入浴剤を用いた方法が知られていますが、該当の入浴剤が販売停止になっていたので、代用品を探して銅鏡が作れないか検討しています。

 

③金属樹班

金属イオンと金属板を組み合わせて、溶けていた金属を析出させる実験です。析出した金属が枝のようにのびるので金属樹といいます。この班は、電気を流したときにどのように金属樹の形が変化するかを調べる予定です。現段階では、金属板と金属イオンの濃度を変えて、見やすい枝をつくるための条件を探しています。

 

【家庭基礎】白い粉の正体は

500ml(ペットボトル1本分)の清涼飲料水に含まれる砂糖の量です。

 

1年普通科、家庭基礎の授業にて、清涼飲料水1本に含まれる砂糖の量を調べる糖度実験を行いました。

この量は1日に摂取してよい砂糖の5倍量にあたります。(食品群別摂取量の目安より)

スイーツを食べた時とは違い、のどが渇いた時に飲むため、砂糖を摂取している感覚が薄い清涼飲料水。

これからたくさんの水分が必要になる季節。どのように水分を補給するか、生徒たちは真剣に考えていました。

(中毒性の高い砂糖に負けないで~)

 

 

 

 

生徒の感想 (1年 森山一輝 ふじみ野市立福岡中学校出身)

 今まで何気なく飲んでいたものが、実は約5日分の糖分が入っていることに驚いた。また、表示には砂糖〇gとは記載されていないことを知った。これからはできるだけ無糖のお茶、無糖の炭酸水、ジュースであればクエン酸が摂取できる100%のものを少量飲むようにしたいと思った。

 

生徒の感想 (1年 吉沼晄大 鴻巣市立吹上北中学校出身)

 実際に実験してみて、ジュースにこんなにも糖分が含まれているのかと驚きました。しかも、温度を下げ、香料や酸味料を添加することで全くおいしくなかった砂糖水が飲めるようになったことにも驚きました。 自分の飲み物を見直したいと思いました。

 

生徒の感想 (1年 特進クラス 小野颯 鴻巣市立鴻巣西中学校出身)

 部活動もあるので体力負けしないようしっかりご飯を食べること、部活動前後もジュースの砂糖でなく、ご飯などの食事から炭水化物を摂ることが大切だと知りました。

 

【地学基礎】火成岩の分類と密度の測定

地学基礎  6月1日(水)3限

2年生の地学基礎では、6種類ほどの火成岩を観察して分類し、それぞれの岩石の密度を測定し、密度と地球内部の構造の関係を考える実験をしました。

岩石組織や色調で分類する。

質量測定

アルキメデスの原理を使って体積測定

質量と体積より密度を計算

生徒の感想  (2年 特進クラス  高桑奏音  ふじみ野市立葦原中学校出身)

 今回私たちが行った実験は、火成岩の分類と密度の測定というものでした。岩石の肉眼観察から火成岩を分類し、特徴をつかんだ後、アルキメデスの原理を用いて岩石の体積と密度を求め、地球内部の構造との関係を考えました。

 地球内部の物質の構造などは教科書を見れば分かりますが、実験をしたからこその気付きがありました。岩石の密度を求める際に使ったアルキメデスの原理を二千年以上前に生きていた人間が発見し、今もなお使わて続けていると思うと、先人の知恵は、とても素晴らしいものだということを改めて感じました。

【理数探究Ⅰ】地学分野

1年理数科の理数探究Ⅰの授業では生物・化学・地学・物理の4分野に分かれて授業を行っています。

地学分野では松山高校周辺の地形について、実際に歩きながら観察しました。

 

 

 

 

松山高校の校門からまっすぐ伸びた道を観察。よく見ると平らではなく緩やかな高さの変化があることが分かります。

一見、平らに見えるような場所でも、よく観察すると谷があるのです。

 

 

 

 

東松山は台地の上にあります。台地のヘリにあたる場所にある住宅街には湧水の泉があります。

 

 

地図を見ながら地形について考えながら歩くと、今まで何気なく見ていた景色が違ったものに見えてきます。

担当の加藤先生からは、日々の生活の中様々なところに、探究学習のテーマが転がっているという話がありました。

「探究学習」とは、自ら問いや課題を見つけ、情報を収集・整理し、他者と議論・協力したり、振り返ったりしながら、自分独自の最適な答えを見つけ出していく学習方法です。これからの予測不能な時代を生き抜く力を養うための学びです。

1年理数科は理数探究で、探究学習を続けていきます。

前期の松高塾(古典)

国語科の矢野です。(13)

前期の松高塾「古典プロジェクト 兎 2022」は、
165 名の2年生とスタートしました。

なんと2学年の半分以上の生徒が受講しており、あきらめずに古典を勉強しようという気持ちが伝わってきます。

毎週、昼休みの松高塾。
生徒にとってはなかなか大変ですが、かなり和やかに進んでいます。
古典の問題に取り組み、周りの人と教え合って(ここが重要!)、少し解説。
この積み重ねがどれくらいの成果につながるのか、楽しみですね!
下記の生徒コメントもご覧ください。
松高はとーーーても良い生徒ばかりです。

松高塾(古典)初回ガイダンスのようす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー生徒のコメントー【神庭直翔(寄居町立男衾中学校 出身)】

僕はテストの点数を伸ばしたい気持ちで1年生の時、矢野先生の古典の松高塾に参加しました。昼休みの短い時間で、テキストを使った勉強から、テスト前の授業復習まで松高塾でやってくれたおかげで、テストの点数を伸ばすことができました。

2年生の古典、特に文系はより深く古典を理解する必要があると思います。また、勉強を疎かにしてしまう中だるみの学年とも言われています。そのため、矢野先生のもとで楽しく効率よい松高塾で学んでいきたいと思っています!

6時間目 1年生理数科 「理数探究」の授業

生卵を3階の渡り廊下から落下させて、割れないように工夫します。

制限内の紙を使って、このグループはパラシュート型の装置を作成しました。

いざ投下!

けっこう空気抵抗を受けているようです

生卵を包んでいる容器部分にはクッション材も!

さて、生卵は無事か?

!!!!! 微妙!!!

【国語】ビブリオバトル開催のおしらせ

1年生、2年生の2つの学年では、今年もビブリオバトルを実施します。6月に入ってから夏休みまでの間に、クラス内グループ予選、グループ代表によるクラス代表決め、そして学年決勝と進んでいきます。夏休み明けには松高の代表をきめる学校決勝も予定しています。いろいろな本を読んで自分の好きな1冊に出会ってください。

【地理総合】GIS(地理情報システム)

1年生の地理総合の授業で、タブレット端末を利用してGIS(地理情報システム)を体験してみました。

地理総合は、今年度の入学生より始まった新しい科目です。

入学以来、地図に関する学習を進めています。今日はタブレット端末を使ってWebGISの1つである「今昔マップ」を使ってみました。

昔の地形図と今の地形図を読み取り、プリントにまとめていきました。

「地図は苦手!」と思っている生徒も多いですが、地図からはいろいろな情報が読み取れます。

地図はこれからの人生に役立つ「便利ツール」です。たまには自分のスマホから地図にアクセスしてみましょう!

【生物】顕微鏡観察 原核生物と真核生物の観察

生物  5月12日(木)2限・3限

1年生の時にコロナ禍で実験が出来なかった今の3年生。生物の授業で、顕微鏡の観察として、いろいろな試料を観察しました。

試料はレベル1~レベル6として以下の6種類があり、だんだん難易度が上がります。

 レベル1:タマネギの表皮  レベル2:オオカナダモ

 レベル3:バナナ      レベル4:イシクラゲ(シアノバクテリア)

 レベル5:ムラサキツユクサのめしべの付け根の毛

 レベル6:ヨーグルト(乳酸菌)

生徒は、班で協力し合い6種類の資料を観察しスケッチしました。さらに、自分の興味関心によって、自分の血液を観たり、自分の口腔内の細胞などを観たりする生徒も多く現れました。

生徒の感想  (3年7組  築根遼  鶴ヶ島市立西中学校出身)

 今回はタマネギの表皮、オオカナダモ、バナナ、イシクラゲ(シアノバクテリア)、ムラサキツユクサ、ヨーグルトの乳酸菌の6種類を顕微鏡で観察しました。1年生の時はコロナ禍で実験が出来なかったので、初の実験になりました。

 この6つのサンプルの中でも僕は、オオカナダモの葉緑体の細胞質流動を動画ではなく、自分の目で観察して、こんなに速く動くのか!と感動しました。また、最後に追加で観察した自分の血液では、沢山の赤血球や白血球を確認でき、普段見ることのできないものを観察できてとても面白かったです。

△左:タマネギの表皮 中:オオカナダモ 右:バナナ

△左:イシクラゲ 中:ムラサキツユクサ 右:乳酸菌

△左:口腔内上皮細胞 右:血液の細胞

【家庭基礎】自立に向けた衣服管理の授業

1年普通科 家庭基礎の授業風景です。 本時は自立に向けた衣服の管理方法(洗濯・保管・スーツサイズの測り方)を学びました。

洗濯領域では、洗剤に含まれる界面活性剤の働きを知るために乳化分散実験を行いました。

 

 

 

 

 

 

左:水に油を浮かせたもの  中央:洗剤を入れた直後   右:洗剤を入れ、撹拌したもの

 

 

 

 

 

 

左:界面活性剤を入れた後に漬けてみる  上:界面活性剤を入れると油汚れが衣類に戻らない(再付着防止作用)

 

洗剤で汚れが落ちることはわかっているが、どのような働きが行われているかを観察することができた。

界面活性剤の働きを理解したうえで、手洗い時の石鹸の必要性を話すと、生徒は深く頷きながら聞いていた。

 

その他にも衣服のたたみ方、収納の方法、スーツのサイズの測り方の実習を行うことができた。

ゴールデンウイーク、自立に向けて自身の衣類の管理を実践してほしい。

 

 

【理数地学概論】歩いて測る地球の大きさ

理数地学概論 4月26日(火) 5限

 自分の歩幅から、エラトステネスの法則によって地球の大きさを求める実験を行いました。

 

 松高内のA地点からB地点まで歩いた歩数を数えます。次に20メートルを歩き、その歩数から自分の歩幅を計算します。二つの値からA地点とB地点の距離を計算します。

 A地点の緯度とB地点の緯度は与えられており、緯度差を計算できます。A地点とB地点の緯度差と距離によって、地球の大きさを計算することができます。(計算は教室で・・・)

生徒の感想 (1年 理数科  伊東 樹  川越市立野田中学校出身)

 自分の歩いた距離から計算して地球の大きさを求める実験です。自分の歩幅と歩数から計算するので、歩幅が常に一定ではなかったり歩数を数えてなかったりすると実験の結果が大きく変わるため、慎重に行わなければいけません。

 私はこの実験で地球の大きさを改めて認識し地球は自分がどうこうできるものではないと感じるのと同時に、地球の大きさを実際に計算して数字にすることで、身近に感じられるようになりました。歩幅がばらばらで結果があまり良くなかったので、一定の歩幅で歩くことを心がけていきたいです。

【生物基礎】顕微鏡の扱い方

生物基礎 4月22日(金)4限 

1年理数科の実験風景です。顕微鏡の扱い方を復習し、タマネギの表皮細胞・ヒトの口腔内上皮細胞・乳酸菌のプレパラートを作り、観察しました。

 

△左から、タマネギの表皮細胞、人の口腔内上皮細胞、乳酸菌の顕微鏡画像

生徒の感想 (1年 理数科  秋山幸駿  坂戸市立住吉中学校出身)

 タマネギの表皮、人の口腔内上皮、乳酸菌を顕微鏡で観察し、スケッチをかいて記録をとる実験をした。顕微鏡は1人に1台あり、1人1人が実験を楽しんでいる様子だった。さらに中学校の顕微鏡とは備わっている機能も段違いに多く、初めて触るものだったので、少し戸惑った。

 この実験の中で1番印象に残っているのは、タマネギの表皮を観察した時のこと。今回染色液を使用しなかったため、細胞1つ1つを判断するのが難しかった。次も同様の実験をすると聞いているので、頑張って観察をしてみたいと思う。

【生物基礎】顕微鏡の扱い方

4月22日1年生で、1-3を皮切りに生物基礎の実験が始まりました。

「最初は顕微鏡の扱い方」です。

顕微鏡の扱い方を復習し、タマネギの表皮の細胞・ヒトの口腔内上皮の細胞・乳酸菌を観察しました。

真剣に顕微鏡と向き合い観察をしていました。

【図書館】生物基礎おススメ本

1年生が使っている新しい生物基礎の教科書に、おススメ本として何冊かの本が紹介されています。

それらの本を集めたコーナーが図書館にあります。

 

漫画「はたらく細胞」もおススメ本として紹介されていて、それは漫画コーナーにあります。

 

図書館には様々な本があり、それらは皆さんの知識欲を大いに刺激してくれることでしょう。

新入生の皆さん、そして2年生3年生の皆さん、ぜひ図書館に足を運んでみてください。