伝統から学び、変わり続ける松高へ

 社会構造が変化する中で、生徒に求められる力も変化し、それに合わせて学校教育に求められるものも変化しています。文部科学省では生徒に「育成すべき資質・能力の三つの柱」を次のように定めています。

 知・徳・体にわたる「生きる力」を子供たちに育むため、「何のために学ぶのか」という学習の意義を共有しながら、授業の創意工夫や教科書等の教材の改善を引き出していけるよう、全ての教科等を、①知識及び技能、②思考力、判断力、表現力等、③学びに向かう力、人間性等の3つの柱で再整理。

 基礎的・基本的な知識を着実に習得しながら、既存の知識と関連付けたり組み合わせたりしていくことにより、学習内容(特に主要な概念に関するもの)の深い理解と、個別の知識の定着を図るとともに、社会における様々な場面で活用できる知識として身に付けていくことが重要となる。

出典:「新しい学習指導要領の考え方-中央教育審議会における議論から改訂そして実施へ-」(文部科学省)

 伝統校である松山高校ですが、伝統を大切にしつつそれに甘んじることなく時代に合わせて変化もしていきます。ただし、上の「育成すべき資質・能力の三つの柱」は、今までの松高における教育でもすでに重視されてきました。松高の校訓である

「責務を自覚し 自治自律の人たるべし」

「心身を鍛錬し 快活剛健の人たるべし」

「人格を尊重し 和衷協同の人たるべし」

はまさしく「確かな学力」「健やかな体」「豊かな心」に直結しているといえます。

 

「A I を活用した学びの実践研究事業」モデル校

 松山女子高校と共に「A I を活用した学びの実践研究事業」のモデル校に指定されました。これは埼玉県学力・学習状況調査の結果をはじめ、小・中・高等学校で得られる様々なデータとA I( 人工知能)を活用して、学びの個別最適化の実現を目指すものです。

 

「松高生に身に着けてほしい力」

 松高では校訓にのっとり、「松高生に身に着けてほしい力」を策定しました。

 

「いざ学べ 友よ共に」に現れる松高の教育

  松高では、ホームルーム(クラス)、部活動などでともに高め合う友に出会えます。仲間がいるからこそつらい日々も乗り越え、成果につなげることができます。

 「今ぞ 我等 若し いざ学べ 友よ共に」これは松高の校歌の一節ですが、100年近く前から松高では「共に学ぶ友」を歌っています。これは一人で頑張るのではなく「友の存在が己を高めること」を指しています。主体的・対話的で深い学びを古くから目指していることが校歌からも伺えます。

 

生徒の学びの様子

 土曜日の公開授業も行っていますが、本校に足を運びにくい方のために、授業の様子をホームページ上で公開しています。もちろんホームページに「公開するための授業」ではなく、生徒の成長のために行う「普段の授業」を取材・公開しています。普段の松高生の学びをぜひご体感ください。日誌とともに動画(松高チャンネル)もあげていきます。

いざ学べ 友よ共に
授業紹介

授業参観ブログ

1年5組「国語総合」

 令和2年度の1年5組にお邪魔します!

 あいさつ終了後、最初に「漢字の小テスト」を行います。

 前日までの勉強の成果で、ほとんどの生徒がスラスラと答えています。

 

 丸付けをして、勉強の成果を確認しています。

 

 

 今日の授業は「羅生門」です。

 昔から教科書の定番の作品ですが、今の高校生も触れる可能性の高い作品です。

 

 きれいな板書がされていて、生徒も必要なところはメモをしていきます。

 そして、問題「このすればは、結局すればということであった。とはどういうことか。」という出題がされ、生徒が各自問題に取り組みます。

 

 できた生徒から担当の先生に解答を確認してもらい、時間がたつにつれできる生徒が多くなっていきます。

 

 余談ですが、先生おすすめの本の紹介が教室に張られていました。

 

 最後にまとめをし、次回のプリントを配布して授業が終了となります。

ー生徒の感想ー【赤川 太陽(坂戸千代田中出身)】

 国語の授業はとても面白く、楽しい授業です。でも、しっかり要所やポイントを先生はしっかり押さえていて、分かりやすくかつ丁寧に教えてくださります。クラスのみんなも1人1人真面目授業を受けていて、とても授業を受けやすい環境です。時折盛り上がりすぎて注意を受けることもありますが…。

 5組は平均点も高いですし、結果もつくのですごく次へのテストの意欲がつくられて、最高だと思います。

1年1組「数学A」

 1年1組(特進クラス)の数学Aの授業の様子です。

 単元ごとに複数時間の授業がまとめられていて、この時間では最初に目標(全員がわかること)の再確認と現在の課題の進み具合が示されます。

 そのあとに、「なぜ主体的・対話的で深い学びが求められているのか」、「今のクラスのいい点・課題は何か」が話された後、生徒各々が立ち上がりそれぞれ場所や学び方を選んで課題に取り組み始めます。マスク着用・対面にならないなどの感染症予防に気を配り、周りの人を不安にさせないことを条件に、教え合いも可としています。

 

 黒板では、数学Aの組み合わせに取り組んでいます。

 提示した課題では、$$ _nC_r=_nC_{n-r} $$が成り立つ理由を、具体例を示すことで"納得する"ことを求めていたのですが、やはり証明が気になる生徒もいて、悪戦苦闘しながら証明を進めています。

 

 図書館でも窓を開け、仕切板を設けて、1つの机に2人までなどの対応をとっています。

 2,3人のグループでわからないと、別のグループに聞きに行くなどがそこかしこで行われ始めます。

 各自の判断で教室、廊下、大会議室、図書館などに分散して学んでいると、「散り散りになって、誰が何を取り組んでいるのか把握はどうしている?」と気になるかと思いますが、Googleのスプレッドシートで各自の課題進捗状況がわかるようにしています。

 スプレッドシートは以下のような形式となっていて、お互いに共同編集ができるようになっています。

 「〜がわかった」「◯◯に聞いた」などの振り返りに教員がコメントをしていますが、これは他の生徒も見ることができます。「△△の説明がとてもわかりやすかった!ありがとう!」などのコメントも見られるので、授業時数が進むに連れ、教員に聞くよりも生徒間の交流の方が多くなっていきます。

 

 なお、タブレット端末の消毒に、松高OBの方々からいただいた除菌シートを利用しています。いろいろな方々の支えがあって、できる限りの安心・安全の環境が整えられています。

1年5組「生物基礎」

今日は1年5組「生物基礎」にお邪魔します。

 この日のテーマは臓器についてです。

 

 明るい語り口で導入のお話があり、実物教材として豚の心臓が生徒に回されます。

 肝臓と腎臓のお話のときに、肝腎(肝心)の語源についても語り、生徒の興味を引いています。

 

 

 生徒の表情は真剣そのものです。

 「炭水化物は最終的に何になる?」など生徒との相互のやり取りも大事にします。

 

 

 教員による解説のあと、教員から「私は答えを教えません。人の答えを写すんじゃだめです。教えてと言ってね。」と伝えられ、生徒がお互いに頭を使いながら学ぶ活動にうつります。

 

 教科書のどこをやっているか、わかりやすく明示されています。

そのあとまとめをして、プリントを集めて終了となります。

【生徒の感想】吉武 楓芽(和光市立大和中出身)

  松山高校の生物の授業は主にプリントとプロジェクターによる映像授業で構成されています。プリントは穴埋めで単語を覚えるのに活用しやすく、自らが考えて記述する部分もあるので考察をする力も育てることができます。また、プロジェクターで映し出される図などはカラーで詳細まで理解することができます。私はこの恵まれた環境をもっと活用して勉強していきたいです。

1年7組「数学Ⅰ・A」

1年7組「数学Ⅰ・A」の授業にお邪魔します。

この日は「データと分析」の初回授業でした。

最近は中学校でも統計分野が取り入れられていますが、高校でも10年ほど前から必修科目の数学Ⅰに入ってきています。

先生が具体的なデータを板書し、そのデータをもとに教科書8ページ近くデータの処理や分析の仕方を学びます。

ノート、発問への返答、問を考える時間、相談や質問をする時間などメリハリをもって学んでいます。

導入ということもあり説明の時間が普段より長くとられていましたが、ここ最近の(松高の)数学の授業も、いわゆる「公式→例題→問→答え合わせ」のような王道の数学の流れから、授業毎に活動の割合が変化することも増えてきました。県全体で取り組んでいる、「未来学び」の影響もあるかもしれません。

授業時間のギリギリまで、生徒との対話を繰り返しながら授業は進み、導入の1回目が終了となります。

高校生になると、中学生のときに比べて授業の進むペースが速くなると一般的に言われていますが、予復習を自主的にしたり、インターネットを活用したり、他の人の力を上手く借りたりと、社会に出てからも必要な力も付けながら上手く対応してほしいですね。

【生徒の感想】中丸 寛太郎(行田南河原中出身)

数学Ⅰ・Aの授業では、まず最初に例題を先生と一緒に解きます。その時に、問題を解く時のポイントや気をつける点を一つ一つていねいに教えてもらえます。その後発展問題などを、自分たちでしっかりと考えて2~3問解きます。授業が終わった後も生徒の質問や分からなかった所を1人1人に教えてくれるので、一層理解を深めることができるので助かっています。

2年1組「数学Ⅱ・B」

2年1組の「数学Ⅱ・B」の授業にお邪魔します。

分野は数学Bの「ベクトル」で、応用にあたるベクトル方程式の授業です。

 

前回の答え合わせの前に、もう一度確認をしています。

 

 先生がある生徒のノートにある解答を写真にとっています。

 

 黒板にその解答が表示され、生徒の解答を例に解説が始まります。

 

 

解答の上に、さらに電子黒板機能や黒板を用いて先生が解説を加え、それを生徒は真剣に聞いています。

 

 

次の内容の話にうつり、まずはそれぞれがじっくりと考えて問題に正対しています。

次第にわからないところをお互いに聞き合うなど、活発な議論がされるようになってきます。

友人同士や教員とのやりとりから理解を深めていきます。

その日のまとめをして、終了となります。 

【生徒の感想】野村 昂平(川島中出身)

数Ⅱ、数Bの授業では、まず基本となる例題を順序よく解き進めたあと、問題の定義や性質、条件を確認するので、その単元の重要な部分がはっきりとわかります。また、練習問題を解く際は、となりの席の人や先生と話し合うことができるので、お互いに理解が深まりますし、勉強意欲の向上にもつながり、他の授業へも熱が入るのでとても良いと思います。

理科実験

過去の理科実験のページ で松高の授業で行われている理科の実験の様子もぜひご覧ください。また、小学生対象の 親子理科教室 も行われています。