【令和7年度】
令和7年8月19日(火)、中央大学教授の中村太郎先生を講師にお迎えし、大学出張特別講座「プログラミング実習」を実施しました。
中村太郎先生は松山高校理数科の卒業生であり、現在は松山高校SSH運営指導委員も務めておられます。
講座の冒頭では、中村先生の研究者としてのご実績や研究室の紹介、研究内容、そして先生が立ち上げたスタートアップ企業についてご紹介いただいたのち、研究の魅力について熱く語っていただきました。
その後、中央大学中村研究室の大学院生の方々がTA(ティーチング・アシスタント)として参加し、ライントレースロボットのプログラミングに関する講義と実践が行われました。
様々なレベルのライントレースコースが用意され、生徒たちはコースをクリアするたびに盛り上がりを見せていました。
ライントレースロボットのプログラミングの良い点は、うまくいかなくてもすぐにリトライできることです。
さらに、中央大学の方々がタイム計測用のゲートを持参してくださり、ライントレースの精度に加えてタイムトライアルというゲーム的な要素も加わり、生徒たちはどのようなプログラミングをすればよいか、熱心に取り組んでいました。
最後には、難易度の高いコースをクリアした生徒や、タイムトライアルで優れた成績を収めた生徒の健闘を称え、プログラミング実習を締めくくりました。
生徒の感想 K・A(東松山市立東中学校)
今回の行事では、中央大学の中村太郎教授による講習が行われました。中村教授による講義では「ミミズロボット」などの実際に中村教授が行っている研究について説明していただきました。その後のライントレースを用いたプログラミング実習は、グループに別れて行いました。グループ内の仲間とともに成功する方法を考えることはとても面白く、自分とは違う考えを得る貴重な機会となりました。今回の行事の中では、ミミズロボットが特に面白いと思いました。今後、様々な場面で活躍するのだと考えると中村教授の研究の素晴らしさを改めて実感しました。私も中村教授のように主体性を大切にし、社会の役に立つような研究ができるように努力しようと思います。
【令和6年度】
8月21日(水)理数科2年生対象にプログラミング実習を行いました。
講師は松山高校理数科卒業生で、中央大学理工学部教授の中村太郎先生です。
中村先生の研究室は人工筋肉×生物型ソフトロボットの研究をしています。
まず初めに、中村先生の研究室や研究内容についての講義がありました。
中村先生が子供の頃から好きだった「虫」からヒントを得た、ミミズの動きを模倣したロボット開発や人工筋肉によるパワーアシスト装置の開発などをしています。
また、中央大学発のスタートアップ企業「株式会社ソラリス」を創設し、ミミズロボットの事業化に挑戦しているそうです。
そして講義の中で「勉強」と「研究」の違いについて、
「勉強」は「世の中にすでに存在していることを知る行為」
「研究」は世の中に存在せず、まだ知られていないことを「探る」行為であると定義し、
これからの世の中に必要な人材は、失敗を恐れずフロンティア精神にあふれた「探究が出来る人」とお話しされました。
これを聞いて理数探究で研究をしている理数科の生徒たちはどう思ったでしょうか?
講義の後の質問も活発に行われました。
講義のあとはライントレースロボットを用いたプログラミング実習を行いました。
中央大学から7名のTAの方々に参加していただき、丁寧に指導をしていただきました。
今回使ったライントレースロボットは、赤外線で色の明暗を判別し、それによりモーターのどの車輪をどのように動かすかのプログラムを組み、複雑なラインをトレースするものです。
基本的なプログラミングを教えてもらった後で、カーブやラインが交差しているときの走り方など試行錯誤しながらプログラムを組んでいました。
プログラミングは試行錯誤して、うまくいかなかったらすぐに修正できるのが良いところです。生徒たちは楽しみながらプログラミングを学んでいました。
一番難しい課題をクリアできた生徒には、中村先生からボストンで開催された学会オリジナルのバックが授与されました!
副担任と喜びを分かち合う緒方君
生徒の感想 柴生田将悟(東松山市立南中学校)
ライントレーサープログラミングをやりました。ライントレーサーとは線を追って進むようにプログラミングされた車輪駆動ロボットのことです。実習では難易度が設定されていて、難しくなるにつれ試行錯誤が必要とされました。私は実習にて一台の車と出会いました。ここでは親しみを込めて「彼」と呼びましょう。初め彼は前後に動くことしかできないポンコツでした。こんなのが線の上を走ることができるのだろうかと不安になりました。ところが彼はどんどん学習していき、ついには線の上を走ってみせたのです。私はなんと滑らかに動くのだろうかと感動したことを今でも覚えています。彼とはその時間きりの関係でしたが、今も元気に走っていることを願っています。
【令和5年度】
8月21日(月)理数科2年生を対象に中央大学の中村太郎先生を講師にお迎えしてプログラミング講義を実施しました。
中村太郎先生は松山高校理数科の卒業生で、本校SSHの運営指導委員でもあります。
中央大学からは4人の学生がTAとして参加していただきました。
今回はロボットプログラミングキット「α-Xplorer」を使ったプログラミング研修です。
α-Xplorerは本体から赤外線を発射し、赤外線反射センサーで跳ね返りを感知して黒いラインをトレースします。
プログラミングはC-Styleというアプリで行います。
交差したり、鋭角に曲がったり、ジグザグだったりと課題が増えると、単純なプログラムでは思ったようには走らなくなるので、どのようなプログラムを組めばそれらの課題をクリアできるのかを考えていきます。
うまくいかなくてもすぐに修正できるところが、プログラミングの面白いところです。
複雑なラインをトレース出来たときは、歓声が上がっていました。
生徒たちは楽しみながらプログラムについて学んでいました。
生徒の感想 小鷹望(坂戸市立住吉中学校出身)
理数科特進合宿の3日目にプログラミングの講習を受けました。始めに中村先生からソフトウェアとハードウェアというものについてお話していただき、その後ライントレースロボットの説明をしていただきました。最初は黒い曲線上を走らせる単純なプログラムでしたが、レベルが上がっていくと、ジグザグのコースや線がクロスしていたりと複雑なプログラムを書かなければならず、とても苦労しました。現在の情報化社会において、この様なプログラミングの知識や技術は必須になってくると思うので、これからの人生に役立つ素晴らしい機会となりました。
【令和4年度】
令和4年8月18日(木)中央大学教授の中村太郎先生を講師にお招きし、2年理数科を対象に「生物・生体を規範とした”柔らかい”ロボットと実用化への挑戦」というタイトルで講義をしていただきました。
中村先生は松山高校理数科の卒業生です。
中村先生の研究で生み出されたロボットは宇宙から海底まで活用されているだけでなく、医療分野や介護、農作業の現場などでも利用されているそうです。
私たちもいづれ中村先生が開発したロボットを使うようになる日が来ることになるのでしょう。
また松高時代、中村先生がどんな学生だったについての話は、生徒たちにとっては身近な話題として興味深そうに聞いていました。
午後は、中央大学の学生4人にTAとし参加していただき、ロボットプログラミングキット「α-Xplorer」を使ったプログラミング研修を行いました。
自分でロボットを動かすプログラムを組み、それをインストールして実際にロボットにライントレースさせます。
思たように動かず、何度も修正しながらプログラムを組んでいました。
上手くライントレースができたときには歓声が上がっていました。
生徒の感想 島田侑(吹田市立第一中学校出身)
今回は夏休みの勉強会で中央大学教授の中村先生から講義を受けました。講義では主に人工筋肉についてのお話を聞き、そのほかにも様々なロボットについてのお話を聞きました。
今回の講義で同じロボットでも使い方はたくさんあり、いろいろな場所で人々の生活を支えていることを知りました。また、身近にいる動物がロボットの開発の参考になっているのを知り、アイデアというものは常に身近なところに潜んでいるということを学べました。今回とても良い話を聞くことができたので、これからの探究に活用していきたいです。
栗原賢二朗(嵐山町立菅谷中学校出身)
黒い線の上を動くロボットの車へのプログラミングの書き込みについての演習だった。黒線を2つのセンサーで感知し曲線状を走らせるレベル1から緑の線を過ぎたらロボットのパラメーターを切り替えるレベル5までプログラムを書き込んだ。今回の演習でプログラミング言語やプログラムを書き込むまでの過程について学ぶことができた。今回学んだことはこの先情報技術が発達した社会の中で進学していく私たちにとってとても役に立つと思う。また、ロボットも含め情報、機械技術が大きく発達してほしいと感じた。そうなれば、海底や月の未知が解明されたり、情報機器の利便性が向上するかもしれません。そのとき、社会を支える人の一人になれるよう努力していきたいと思う。
【令和3年度】
令和3年8月24日(火)2年理数科を対象に、ロボットに関する講義を実施しました。講師は中央大学理工学部教授、株式会社ソラリス(中央大学発ベンチャー企業)の取締役会長・創業者で、松山高校理数科の卒業生でもある中村太郎先生です。中村先生の経歴やご活躍については平成30年発行の松山高校新聞にも詳しく紹介されています。
今回の講義タイトルは「生物・生態を規範とした”柔らかい”ロボットと実用化への挑戦」です。
中村先生の研究室では人工筋肉と生物型ソフトロボットの研究をしています。
ソフトロボットの特徴は、ロボット自体が生物のようにしなやかで柔らかく複雑な環境や超柔軟構造物に対して適応しやすいところです。
将来的に(それもそう遠くない時期に)ソフトロボットが世を席巻するようになるかも知れないのです。
中村先生は様々な研究機関や企業と共同研究していてJAXA(宇宙航空研究開発機構)やJAMSTEC(海洋研究開発機構)とも連携しているそうです。
講義の後はプログラミング実習をしました。アシスタントティーチャーとして参加した中央大学の大学院生に教えてもらいながらプログラミングの基礎を学びました。
生徒たちは自分でプログラミングを組み立て、ロボットにライントレースをさせました。
トレースするルートの難しさによりレベル分けされていて、複雑なルートをクリアするために、自分でプログラミングを考えてロボットを走らせます。思ったようにロボットが動いてくれないときは、プログラミングのどこがだめだったかを考え、再度プログラミングを組み直すというトライ&エラーを繰り返し、一番難しいレベル5をクリアするために、生徒たちは時間を忘れてチャレンジしていました。
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生徒の感想 菅原壮太(鶴ヶ島市立南中学校出身)
中央大学で生物型ロボットやソフトロボティクスの研究を行っている中村教授の研究内容を、高校生にも分かりやすいよう講義していただいた。その後、TAの人たちが加わり、プログラミングを用いてロボットのトレース実験を体験させていただいた。講義を受け、私は身近にいるミミズやカタツムリの行動方法に疑問を抱き、その事柄について深く研究していき、それを用いて宇宙や医療の面で活躍させている中村教授の研究に興味を持った。また、教授の話していた「わくわくするかどうかで研究をする」という言葉が印象に残った。実験では、簡単に使えるプログラミングアプリなのにも関わらず、自分の意図しない方向に動いたりしてしまい、様々な場合を試す必要があるため、昼休みを使ってまでみんなで考え合い、楽しみながらプログラミングを学ぶことが出来た。自分の興味のあることを深く突き詰めることのできる大学での研究がより一層楽しみになった。